「じゃんけん、ぽん!」
たったひと言なのに、その瞬間だけは大人も子どもも同じスタートラインに立ちます。
グー、チョキ、パー。わずか3つの手から生まれるのは、勝った喜び、負けた悔しさ、そして「あいこでもう一回」という小さな熱狂。
そんなじゃんけんの面白さを、物語やユーモアと一緒に味わえるのが「じゃんけんの絵本」です。
実際に手を出しながら読める参加型の絵本から、じゃんけんを題材にした物語まで、子どもと一緒に楽しみやすい5冊を紹介します。
じゃんけんの絵本おすすめ5選
でんせつのじゃんけんバトル
石、紙、はさみが、それぞれ腕に覚えのある勇者として登場する、スケールの大きなじゃんけん絵本です。
身近な遊びだったはずのじゃんけんが、ページを開けば一転して壮絶なバトルへ。少し大げさなくらいの展開とユーモアが、この作品ならではの魅力です。
河出書房新社によると、原書はアメリカで20万部を超えた作品。Amazonでもじゃんけん絵本の中ではレビュー数が比較的多く、親子で笑える一冊を探している人に向いています。
じゃんけんぽんのおともだち
グー、チョキ、パーをそのまま登場人物にした、かわいらしい手遊び絵本です。
仲良しの3人を通して物語が進むので、じゃんけんを覚え始めた子どもにも世界観が伝わりやすいのが魅力。「グーはどれ?」「次は何を出す?」と声をかけながら読むのにもよく合います。
岩崎書店では対象年齢を3・4歳から小学校低学年までとしており、第19回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞を受賞した作品です。
どーん、じゃんけんぽん!
じゃんけんに勝ったら前へ進み、負けたら戻る。
そんな子どもならすぐ理解できる遊びから、不思議な物語が広がっていく一冊です。
ただじゃんけんのルールを覚えるだけではなく、「次はどうなるの?」というワクワク感までページの中に詰め込まれているのが魅力。読み聞かせをしながら、親子で実際にじゃんけんを挟んでも楽しめます。
Amazonでは『どーん、じゃんけんぽん!』の新品販売ページを確認でき、じゃんけん遊びから始まるファンタジー絵本として紹介されています。
チュンとカァのじゃんけんぽん!
最後に残った一枚のおせんべい。
チュンとカァは、どちらが食べるかをじゃんけんで決めることにします。
「どっちが勝った?」と子どもに問いかけながら読めるため、じゃんけんの勝ち負けを覚える時期にもぴったり。遊びと物語の境目がなく、ページそのものが小さなじゃんけん教室のようです。
大森裕子さんらしい親しみやすい絵も魅力。Amazonでも商品ページが確認でき、評価も付いている作品です。
じゃんけんのすきな女の子 新装版
何を決めるにも、じゃんけん。
そんなじゃんけんが大好きな女の子を主人公にした、松岡享子さんのロングセラー作品です。
一般的な絵本より文章量のある幼年童話なので、絵本から少し長い物語へ移っていく時期にもおすすめ。じゃんけんという身近な遊びが物語の入口になっているため、長めのお話に慣れていない子どもでも入り込みやすい一冊です。
学研では、読み聞かせなら4・5歳頃から、自分で読むなら小学校低学年頃からを目安としています。Amazonでも新装版の新品販売が確認できます。
子ども向けのじゃんけん絵本はどう選ぶ?
小さな子どもなら一緒に手を動かせる絵本
じゃんけんを覚え始めた子どもには、グー・チョキ・パーが分かりやすく登場する作品がおすすめです。
読むだけではなく、実際に手を出して遊べる絵本なら、読み聞かせの時間がそのまま親子遊びになります。
笑える絵本なら読み聞かせも盛り上がる
じゃんけんは、もともと声と動きのある遊び。
だからこそ、静かに読む作品よりも、掛け声やユーモアのある絵本との相性が抜群です。
『でんせつのじゃんけんバトル』のような勢いのある作品なら、読み聞かせも舞台のように賑やかになります。
4歳・5歳頃からは物語性のある作品も
じゃんけんのルールをすでに理解している子どもなら、勝ち負けだけでなく、その先に物語が広がる作品もおすすめです。
じゃんけんを「遊び」として描く絵本から、「物語を動かす仕掛け」として描く本へ。
年齢とともに選ぶ作品を少しずつ変えていけば、同じじゃんけんというテーマでも長く楽しめます。
まとめ
じゃんけんは、道具も準備もいらない、日本の子どもたちにとって最も身近な遊びのひとつです。
けれど絵本の中に入れば、グーとチョキとパーは登場人物になり、最後の一枚のおせんべいをめぐって勝負し、ときには伝説の勇者にまで姿を変えます。
最初の一冊なら、手遊び感覚で楽しめる『じゃんけんぽんのおともだち』や『チュンとカァのじゃんけんぽん!』。
笑いながら読み聞かせを楽しみたいなら、『でんせつのじゃんけんバトル』も有力な一冊です。
「じゃんけん、ぽん!」
そのいつもの掛け声が、絵本を開く合図になる。そんな一冊を親子で見つけてみてください。
