ハリール・ジブラーンは
レバノン出身の詩人、画家です。
※ハリール・ジブラーンは音読みでカリール・ジブラーンとも表記されることがある。
1883年1月6日に生まれ
1931年4月10日に48歳で亡くなりました。
ハリール・ジブラーンの経歴
生い立ち
ハリール・ジブラーンは
オスマン帝国末期に現在の
レバノン北部のブシャッレで誕生します。
キリスト教マロン派の家庭に生まれます。
貧困の中1895年に渡米し、ボストンで
初等教育を受け、英語を習得します。
1898年、レバノンに帰国して
アラビア語を習得し、高等学校で
文学を宗教を学びます。
20世紀のウィリアム・ブレイク
1902年にふたたび渡米して、
アラビア語で作品を書き始めます。
1908年から2年間、パリで彫刻家
オーギュスト・ロダンに仕えて
「20世紀のウィリアム・ブレイク」と評されました。
ジブラーンは、
宗教・哲学に根ざした、壮大な
宇宙的ヴィジョンを謳う詩や絵画を残し、
その作風は後世の多くの詩人や政治家に影響を与えます。
「Prophet(預言者)」がベストセラー
特に1923年に発表した詩集
「Prophet(預言者)」は世界的
有名な作品となり、世界30か国以上に
翻訳されたベストセラーとなります。
また、ビートルズの楽曲
「ジュリア」(1968年)の歌詞にも
引用されています。
その後もジブラーン唯一の長編
「人の子イエス」をふくむ合計7冊の
英語著作、アラビア語で書いた
ほぼすべての著作の英訳が刊行されました。
晩年
ジブラーンは48歳のとき結核を患い、
ニューヨークの病院で亡くなりました。
故郷ブシャッレ郊外に、
彼を記念する博物館が建てれました。
ジブラーンは現在も
アメリカで最も有名なアラブ系作家といわれています。
ハリール・ジブラーンの著書
ハリール・ジブラーンは
いくつもの著書を出しています。
ここでは2つ紹介します。
- Prophet(預言者)
- 人の子イエス
これらの著書について
以下で解説します。
Prophet(預言者)
「Prophet(預言者)」は
ジブラーンの詩集です。
※ハリール・ジブラーンは音読みでカリール・ジブランとも表記されることがある。
多くの詩人・思想家・政治家や
サブカルチャーにも影響を及ぼした偉人が
人間の普遍的テーマ…愛、労働、
喜びと悲しみ、友情などについて
深く語りかける不朽の名作です。
人の子イエス
「人の子イエス」は
ジブラーンの長編詩集です。
マグダラのマリア、弟子たち、
ピラト、ペルシアの哲学者など
同時代70数名の証言のかたちでイエスの生涯を描いています。