人工肉(培養肉)とは何か?わかりやすく解説【値段はいくら?味はおいしい?健康に良い?】

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人工肉
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海外で話題の人工肉(じんこうにく)
※別名:培養肉(ばいようにく)

いったいどういった肉なのでしょうか?

 

「人工肉って何?」
「味はおいしいの?」
動物を殺す必要が無くなる!?」
「人工肉の値段はいくら?」
「人工肉はいつから購入できる?」
「人工肉ってどうやって作るの?」
「人工肉、健康に良いのか気になる。。」

人工肉(培養肉)の知名度が高くなるにつれて
様々な疑問が世界中から誕生することでしょう。

 

人工肉(培養肉)の研究は
前から進められていましたが
世界にお披露目されたのは2013年。

わりと最近のことなので
まだ知名度は低いですが
これから世界に知れ渡ることになります。

 

世界を大きく変え、
そして世界を救う可能性をもつ
人工肉(培養肉)について
わかりやすく解説していきます。

 

人工肉(培養肉)とは何か?

人工肉(培養肉)とは、
人間が人工的に作りだす肉のことです。

つまり動物を殺さずに
肉を作り出すことが可能です。

 

この人工肉(培養肉)は

  • 植物肉
  • 擬似肉

などと呼ばれることもあります。

健康意識が強いベジタリアンや
動物を愛するビーガンなどの間で
注目されている希望のお肉なのです。

 

人工肉(培養肉)の味はおいしい?まずい?

人工肉の味についてですが、
これまでの肉と同じ味を
再現することが可能だそうです。

つまり人工肉の味は
決してまずい味ではなく、
美味しいお肉の味となります。

そして人工肉を研究している方たちは、
様々な種類の肉、
様々な配合の肉を作ることを目指し
現在も研究を進めています。

将来的には、油っぽい肉や
油っぽくない肉なども作れてしまいます。

形も自由自在に変形可能です。
四角いコロコロステーキや
ピラミッド型の肉などにもできたりします。

 

人工肉(培養肉)はいつ購入できる?値段はいくら?高い?

現在の技術では
人工肉を作成するのに
膨大な費用がかかります。

そのため全世界で
人工肉が市場に出回るのは
まだ先の未来となります。

ただし、以前は今よりも
人工肉の生産に膨大な費用がかかりましたが
研究者たちは生産工程のコストを下げることで
費用の削減に成功しています。

なんと2013年から2018年の5年間で
人工肉の価格は3万分の1になりました。

具体的には、2013年に発表された、
人工肉の研究で実際に誕生した
カツレツバーガーの原価が参考になります。

このカツレツバーガーは当時
300,000ドル以上の価格だったのですが
2018年には10ドルを超える程度まで
人工肉の値段を抑えられるようになっています。

そしてこれから、AIの進化や活用、
様々な技術の進化などによって
人工肉の原価がさらに安くなることが予想されます。

 

このような流れから考えても
2020年代の前半には
人工肉が市場に登場する可能性は高いです。

様々なアナリストの間では、
「2021年に普通のお店で人工肉売り出される」
と予想されています。

 

ちなみに人工肉を生産する団体は
アメリカだけでなく複数の国に存在します。

これらの人工肉を生産する団体は
数年の間に人工肉の市場進出を予定しています。

 

人工肉の作る際
初期段階では生産コストを抑えることができるため
最初はひき肉のみ市場に出す予定とのことです。

 

人工肉(培養肉)の作り方

人工肉はどのように作るのか?
人工肉(培養肉)の作り方について
興味をもつ人も多いかもしれません。

人工肉の生産について
ざっくり説明すると次のようなやり方になります。

動物に筋細胞が作られたあと、
それをバイオリアクターの特殊な培地に入れて
新しい細胞を増殖させる。
その結果、全く不純物のない肉が完成。

 

「難しくてわからない」
「全然イメージが湧かない。」
という方も多いかもしれません。

人工肉の作り方について
ざっくりわかりやすくまとめると
動物の細胞を人工的に増やして
その増やした細胞で肉を作るようなイメージです。

筋細胞とは
動物体の筋肉組織を形成する
収縮性のある細胞のことです。

バイオリアクターとは、
酵素などの生体触媒を不溶性の担体に固定化し、
そこに反応溶液を流して有用物質を単離するための装置です。

ちなみに人工肉を家庭で作ることは
現在の技術ではほぼ不可能です。

 

人工肉(培養肉)は体にいいのか?健康に害を及ぼさないのか?

 

今までは、肉を生産する過程で、
有害な不純物が含まれてしまったり
寄生虫に攻撃されてしまったりと、
様々な病気にさらされるリスクがありました。

これに比べて
人工肉には有害な不純物が含まず、
牛や豚などに抗生物質の注射をたくさん打ったり、
与える餌にホルモンがいれられる事はありません。

したがって人工肉(培養肉)は、
これまでのやり方で生産していた肉よりも
人間にとって自然で健康的なものになります。

 

さらに新しい技術によって、
肉の成分や効能など、
いろいろな要素を人工的にうまく管理できる。

今までは人間が肉を食べることによって
病気にかかるリスクはゼロではありませんでした。

人工肉(培養肉)についても
ゼロとは言えないにしても
これまでの方法で生産される肉に比べると
病気にかかるリスクは大幅に下がるということです。

人工肉は、鶏インフルエンザや豚インフルエンザ、
狂犬病、サルモネラ菌に感染するリスクがほぼゼロなのです。

それだけでなく
脂肪なども栄養素を管理できるため、
心疾患の患者の数も減せることに繋がります。

 

 

人工肉(培養肉)の登場で、農家は衰退する?

 

人工肉が市場に登場した後
もしも人工肉の価格が
これまで肉よりも低くなれば、
もう動物を殺して肉を得る必要はなくなる。

つまり農業ビジネスは、
衰退することを意味します。

それはまるで
インターネットの登場で
新聞が衰退していったように。

アマゾンの登場で
本屋や様々な店舗が衰退していったように。

人工肉(培養肉)に対する農家の抵抗

2018年の初めぐらいに
人工肉の可能性を認識し、
アメリカの畜産協会が動き出します。

なんと、人工肉に対して
「肉」という言葉を使用しないよう
訴えを提出しています。

具体的には
食品担当である地元の取締官宛に、
人工的に製造されたり、
バイオリアクターで人工的に育てられたり、
また3Dプリントされたあらゆる製品に対して、
肉と言う専門用語の使用を禁止を要求する、
長い訴えを提出したそうです。

要約すると
「飼育され殺された動物から
生産される肉だけが肉と呼べる」
と要求したのです。

 

最後に

これまで人間は
当たり前のように牛を殺し、
豚を殺し、鳥を殺してきた。

あなたも考えたことはないだろうか。

肉を食べるとき、
「これでいいのか。」と。

当たり前のように動物を殺し
当たり前のように肉を食べる。

心のどこかで疑問をかかえながら
弱肉強食の社会だと割り切り
私もこれまで肉を食べてきた。

 

人工肉(培養肉)が普及することで
私たちの心の中の疑問たちは
消え去ってくれることでしょう。

 

 

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