結論からいいますと
ホメーロスの死因は不明です。
ホメーロスは古代ギリシアの吟遊詩人です。
紀元前8世紀後半に
存在していた人物と言われていて
その死因は明らかになっていません。
※ちなみにホメーロスの誕生日や命日なども不明です。
ホメーロスの生涯
ホメーロスは
小アジアのイオニア地方で誕生し、
盲目であったと伝えられています。
生没年は不詳ですが、
女神カリオペの子であるという説や
私生児であったという説もあります。
また、亡くなったのは
キュクラデス諸島のイオス島と伝承されています。
ヨーロッパ最古の詩人といわれており
英雄叙事詩「イリアス」と
「オデュッセイア」の作者で有名ですが
実は、著者は別人という説もあります。
しかし、この二大叙事詩は
古代ギリシアの国民的叙事詩として
文学はもちろん、宗教、思想、美術等に
はかりしれないほど大きな影響を与えました。
叙事詩は英雄詩とも呼ばれます。
歴史や伝説に現れる神や英雄の事績を
高揚した文体で歌う長編の物語詩のことで、
人々はホメーロスの2作を最高の模範とみなしています。
したがってまた、
彼らの文化遺産を継承した古代ローマから
現代にいたるまでの西欧世界においても、
随所にホメーロスの偉大な影響が認められます。
他にも、叙事詩のパロディである
「蛙鼠合戦」や「ホメーロス賛歌」などの
作者ともいわれていますが
これも違う人であるという説が
今日では優勢となっています。
ホメーロスの著書
ホメーロスの作品では
2つ有名なものがあるので紹介します。
- イリアス
- オデュッセイア
これらの著書について
以下で解説します。
イリアス
「イリアス」は
ホメーロスが書いた叙事詩です。
「イーリアス」とも呼ばれています。
トロイア戦争の末期、
ギリシア軍第一の勇将アキレウスと
王アゲメムノンの、迫力ある
舌戦から物語は始まります。
激情家で心優しいアキレウス、
親友パトロクロス、トロイア将軍ヘクトルらの
勇士たちの騎士道としての戦いと、
死を描いた大英雄叙事詩です。
今日の研究で、
本作品は紀元前750年頃のものとされています。
オデュッセイア
「オデュッセイア」は
ホメーロスが書いた叙事詩です。
トリイア戦争に参加した
イタケー島の王オデュッセウスが
10年間にわたりエーゲ海を彷徨いながら
故郷のイタケー島まで帰還する海洋漂流奇憚です。
オデュッセウスの息子が
父を探す旅の話もあります。
紀元前8世紀末に書かれた作品といわれています。