ニッコロ・マキャヴェッリさんは
ルネサンス期の政治思想家です。
1469年5月3日にフィレンツェ共和国で
貴族の名家で誕生し、
1527年6月21日、58歳で亡くなりました。
自身の著書「君主論」が
有名であり、歴史に名を残す一人です。
マキャベリ(ニッコロ・マキャヴェッリ)さんの生涯
マキャベリ(ニッコロ・マキャヴェッリ)さんは
少年時代より独学で身につけた
古典教養を生かして、外交・軍事・内政の
官僚政治家となり、国内外で活躍します。
政変にともない、追放処分を受け、
隠遁生活の中「君主論」を執筆します。
危機的状況をふまえた冷酷な内容から
権謀術数に長けた非道な思想家と呼ばれ、
「マキャベリズム」という言葉もできましたが、
レオナルド・ダ・ヴィンチさんに通ずるものがあるとして
19世紀以降には高く評価されました。
マキャベリ(ニッコロ・マキャヴェッリ)さんの著書
マキャベリ(ニッコロ・マキャヴェッリ)さんの
著書を2つ紹介します。
- 君主論
- ディスコルシ
これらの著書について
以下で解説します。
君主論
「君主論」は、1532年に刊行された
マキャベリさんの政治学の著書です。
実際にマキャベリさんが執筆したのは
1513年~1514年といわれていて、
彼の死後に刊行されました。
共和政のフィレンツェ市書記官として
活躍し、国政政治の荒波の中、
軍事・外交など様々な活動を行った。
マキャベリさんは
そんな豊かな体験を生かし
歴史上の様々な君主・君主国を分析し、
君主とはどうあるものか、
君主として権力を獲得し、また保持するには
どのような力量が必要かなどを論じています。
その政治思想からは
現実主義の古典として
位置づけられています。
近代政治学の古典として
名高い本書は、今日にも十分
転用可能な1冊といえるでしょう。
ディスコルシ
「ディスコルシ」は1517年に
マキャベリさんによって完成された
政治学の古典書です。
- フランス
- スペイン
- イタリア
- ドイツ
- 神聖ローマ帝国
など、群雄が割拠し、
戦いに明け暮れていたルネサンス期に
官僚として活躍していたマキャベリさんは、
祖国が生き残る方法を模索し続けました。
不利な状況下での戦いかたや、
敵対する勢力を効果的につぶす方法、
有利な同盟の結び方、
新兵器への対処方法、
陰謀の防ぎ方と成功のさせ方など
権力がぶつかり合う壮大な
歴史の中で東奔西走した
マキャベリさんだからこそ書けた作品です。