大正ロマンとは
主に大正時代に流行した文化です。
「大正浪漫」とも表記されますが
「浪漫」という当て字は
夏目漱石によってつけられたと言われています。
大正ロマンとは何か?
どういう意味なのか?などなど
大正ロマンについて
この記事ではなるべくわかりやすく
簡単な言葉で解説していきます。
大正ロマンとは何か?
大正ロマンとは、主に
大正時代の1912年~1916年に流行した
日本とヨーロッパのデザイン様式の
融合によって生まれたモダンな文化のことです。
現代では、大正時代の
雰囲気を伝える思潮や文化事象を指して
「大正ロマン」と呼んでいます。
大正ロマンの範囲は広く、
絵画や挿絵、建築や家具だけでなく
モダンボーイやモダンガールなどで
表されるように広く社会風俗にまで及びます。
大正ロマンの背景
大正ロマン誕生の背景には、
19世紀を中心にヨーロッパで展開された
「ロマン主義」という精神運動の
影響を受けたことされています。
ロマン主義とは
ヨーロッパに興った芸術上の思潮。
ルソーの思想や文学運動を発端に、
個性や感情、自由などを尊重して
自然との一体感、神秘的な体験や
無限なものへの憧れなどを表現したのです。
ロマン主義で著名な人物は、音楽家の
ショパンやシューベルトなどがいます。
大正ロマンとは、このロマン主義の
思想に触発され誕生したと言われています。
大正ロマンの特徴
ここでは
大正ロマンの特徴を
紹介していきます。
和洋折衷【大正ロマンの象徴】
大正ロマンの特徴として
「和洋折衷」が挙げられます。
大正時代になると、日本に多くの
西洋文化が取り入れられるようになります。
鎖国していた日本には存在しなかった
レストランや百貨店などが普及し始めます。
建築やファッションにおいても
和洋折衷のスタイルが普及します。
有名なのは、矢絣袴(やがすりはかま)に
ブーツを組み合わせ、髪に大きなリボンを
つけるというスタイルが女学生の間で流行しました。
ハイカラ【大正ロマンの特徴】
「ハイカラ」という言葉を聴いたことが
ある人も多いのではないでしょうか?
ハイカラとは、
”ワイシャツにつける丈の高い襟”という
英語「high collor」から由来しています。
これが、日本では
「西洋をまねたり新しがったりすること」
という意味で使われ、西洋文化を
好む人のことをハイカラと呼ぶようになったそうです。
最後に
大正ロマンとは何か?
どういう意味なのか?などなど
大正ロマンについて
この記事ではなるべくわかりやすく
簡単な言葉で解説しました。
少しでもあなたの参考になれば幸いです。