青森県は東北地方で、本州の最北端にある県です。
りんご、ごぼう、にんにくの
生産量が日本一と、さまざまな
農産業がさかんに行われています。
この記事では
青森県の郷土料理(名物料理)や歴史なども解説していきます。
青森県の郷土料理(名物料理)一覧
緑豊かな森林や津軽海峡などの
豊かな海に囲まれた青森県には、
郷土色豊かな伝統料理が数多くあります。
■青森県の郷土料理一覧
- けの汁
- 鱈のじゃっぱ汁(たらのじゃっぱじる)
- けいらん
- せんべい汁(せんべいじる)
- 貝焼き味噌(かいやきみそ)
- べこもち
- 豆しとぎ(まめしとぎ)
- いちご煮(いちごに)
- きんかもち
- たらの子和え(たらのこあえ)
- なすの赤しそ巻き(なすのあかしそまき)
- 煮あえっこ(にあえっこ)
- ねりこみ
- ひっつみ
- 干し餅(ほしもち)
- ミズとホヤの水物(みずとほやのみずもの)
- 鮭の飯ずし(さけのいいずし/さけのいずし)
- イカメンチ(いかめんち)
- いなりずし
- かっけ
- がっぱらもち
- ごまご飯(ごまごはん)
- じゅね餅(じゅねもち)
- しょうが味噌おでん(しょうがみそおでん)
- すしこ
- 赤かぶの千枚漬け(あかかぶのせんまいづけ)
- キャベツとマスの漬物(きゃべつとますのつけもの)
- 鮫のすくめ(さめのすくめ)
- くじら汁(くじらじる)
青森県の郷土料理「けの汁」とは?
「けの汁」とは、青森県の津軽地方から
秋田県にかけての範囲で
作られている郷土料理(名物料理)です。
”津軽の七草粥”ともいわれる
小正月の精進料理です。
大根・人参・ごぼうなどの根菜類と
フキやワラビなどの山菜類、それを油揚げ、
豆腐、凍み豆腐などの大豆製品を
細かく刻んで煮込み、味噌や醤油で味付けした汁ものです。
青森県の郷土料理「けの汁」の歴史
けの汁という名前の由来は、
「粥の汁」がなまったものと言われています。
※けの汁の語源については諸説あります。
昔は、お米が貴重でした。
お米をどうしても食べたいときに、
野菜を小さく刻んで、お米に
見立てて大切に食べられていたそうです。
また、東北地方では1月16日頃の
「小正月」を「女の正月」といい、
けの汁を仏前に供えていました。
小正月の数日間はけの汁があるため、
炊事に追われる主婦も休めるため、
小正月は「女性のための正月」とされていたそうです。
津軽地方の代表的な郷土料理。由来については津軽の方言で「粥(かゆ)」を「け」と呼ぶことから「かゆの汁」とされるなど、諸説ある。 米が貴重だった時代に刻んだ具材を米に見立てて食べたという。約400年前の津軽藩祖・為信の時代から受け継がれたとの説もある。もともとは小正月の料理で、正月に家族の世話や来客対応に追われた嫁が小正月に里帰りする際、男衆のためにつくりおきしたもの。栄養豊富な保存食として、凍りついた汁を崩し温めなおして何日も食べたという。
青森県の郷土料理「鱈のじゃっぱ汁」とは?
「じゃっぱ汁」とは、
主に鱈(たら)や鮭(さけ)を
用いて作る郷土料理(名物料理)です。
「じゃっぱ」とは、「雑把」の意味で
身のついた骨などの粗(アラ)を指します。
青森の冬を代表する魚・鱈を
アラごと使い、大根や人参と一緒に煮込み
味噌や塩で味付けします。
タラの白子や肝の濃厚な旨味が
みそ味の汁によくあい、格別です。
青森県の郷土料理「鱈のじゃっぱ汁」の歴史
昔の青森の人たちは、
寒さの厳しい冬を乗り越えられるように
昔から干物や漬物を作っていました。
じゃっぱ汁の歴史は
鱈(タラ)の干物をアラごと使用して
色々な野菜と煮込んだことから始まったといわれています。
「じゃっぱ」は津軽の方言で雑把(ざっぱ)、つまり「捨てるもの」という意味。普通は食べずに捨てる魚の頭や骨、皮、内臓などいわゆる「アラ」をさし、これらを丸ごと使ってつくる汁を「じゃっぱ汁」と呼ぶ。津軽地方の正月にタラは欠かせない「年取り魚」で、地元では「鱈正月」という言葉すらある。昔は大きなタラを丸ごと一尾買い、雪道を引きずって帰るのが年の瀬の風物詩であった。魚をおろして身を取った後の「アラ」を、大根や人参、ねぎなどとともに煮こんだ汁で冷え切った体を温めたのだ。豪快で手間がかからず、栄養満点でとびきり美味しい真冬の家庭料理だった。
最後に
この記事では、青森県の郷土料理(名物料理)や歴史について簡単に解説しました。
※他の都道府県の郷土料理についても更新しています。