キッチンバサミは、袋を開けるだけの脇役ではありません。
鶏肉をまな板に移さず切ったり、昆布や野菜を食べやすい大きさにしたり。よく切れる一本があるだけで、料理の流れは包丁一本分ほど軽くなります。
とくに食材へ直接触れる道具だからこそ注目したいのが、日本製のキッチンバサミです。
燕三条や関など、日本を代表する刃物・金属加工の産地には、分解して丸洗いできるものや、継ぎ目の少ないオールステンレス製など、長く使いやすい国産品がそろっています。
この記事では、日本製にこだわって選びたいキッチンバサミを5つ紹介します。
日本製のキッチンバサミを選ぶポイント
キッチンバサミでまず確認したいのが「分解できるか」です。
肉や魚を切ると、刃の合わせ部分まで脂や細かな食材が入り込みます。左右の刃を取り外せるタイプなら、見えにくい部分まで洗いやすく衛生的です。
さらに手入れのしやすさを重視するなら、持ち手まで金属で作られたオールステンレス製も有力候補。樹脂との継ぎ目が少なく、すっきり洗えます。
一方、軽さを優先するなら樹脂ハンドルも便利です。
「分解できるか」「オールステンレスか」「食洗機に対応しているか」の3点を見ると、自分に合った一本を選びやすくなります。
日本製のキッチンバサミおすすめ5選
- 貝印 関孫六 鍛造オールステンレスキッチン鋏 DH3345
- 鳥部製作所 キッチンスパッター KS-203
- 下村企販 キッチンバサミ 匠 45337
- 金鹿工具製作所 みまつ キッチン鋏 リムーブ
- ナガオ 関 キッチンバサミ 18cm
貝印 関孫六 鍛造オールステンレスキッチン鋏 DH3345
日本を代表する刃物メーカー・貝印の「関孫六」シリーズから選ぶなら、DH3345が有力候補です。
刃からハンドルまでステンレスでまとめた一体感のあるデザインで、左右の刃を分解して洗えるのが特徴。細かな凹凸を付けたセレーション刃が、肉や魚など滑りやすい食材をしっかり捉えます。
無駄な装飾を削ぎ落とした姿は、まるで小さな厨房道具。切れ味だけでなく、洗いやすさや佇まいまで重視したい人に選びやすい日本製キッチンバサミです。
鳥部製作所 キッチンスパッター KS-203
燕三条のキッチンバサミを探しているなら、外せない存在が鳥部製作所の「キッチンスパッター KS-203」です。
新潟県三条市で作られるオールステンレス製で、刃を取り外して洗浄可能。セレーション刃が食材を捉え、肉や魚、昆布など幅広い食材に使えます。
食洗機や煮沸消毒にも対応しており、衛生面を重視したい人にも魅力的。
価格だけを見れば安いキッチンバサミではありません。しかし、毎日の台所で何度も開閉する道具だからこそ、一本をじっくり育てるように使いたい人に似合う一丁です。
下村企販 キッチンバサミ 匠 45337
燕三条のものづくりを感じられる、下村企販の日本製キッチンバサミです。
ステンレス刃物鋼を使用した一体成型で、2つに分解して洗える構造。食器洗浄機にも対応しています。
全長約19cmと扱いやすく、刃渡りは約7cm。大きすぎないため、肉や野菜の下ごしらえからパックの開封まで日常的に使いやすいサイズです。
オールステンレス、分解式、燕三条という条件をまとめて重視したい場合に、特にチェックしたい国産品です。
金鹿工具製作所 みまつ キッチン鋏 リムーブ
新潟県三条市の金鹿工具製作所が手がける、昔ながらの風格を残した日本製キッチンバサミです。
「リムーブ」の名前どおり左右の刃を取り外せるため、使用後は接合部分まで洗浄可能。肉や野菜を切るだけでなく、栓抜きや蓋開けなどにも使えます。
食洗機ではなく手洗いを基本に、道具らしい道具を長く使いたい人に候補となります。
ナガオ 関 キッチンバサミ 18cm
「オールステンレスは少し重そう」という人には、ナガオの関市製キッチンバサミも使いやすい選択肢です。
刃物の町として知られる岐阜県関市で作られており、刃にはステンレス刃物鋼を採用。片側をギザ刃にすることで、食材が逃げにくい構造になっています。
左右の刃は分解可能ながら、重量は約72g。樹脂製ハンドルを採用することで、オールステンレス製より軽快に扱えるのが大きな特徴です。
食洗機には対応していませんが、「日本製」「分解できる」「軽い」を優先したい人には使いやすい一丁です。
分解できる日本製キッチンバサミは衛生面でも使いやすい
キッチンバサミで肉や魚を切るなら、刃の表面だけでなく接合部分まで洗えることが重要です。
今回紹介した製品には、左右の刃を取り外して洗えるモデルを中心に選びました。
特に、生肉をパックの上で直接切る使い方では、包丁とまな板を出す必要がありません。料理の工程を一つ減らしながら、使用後は分解してしっかり洗える。
キッチンバサミの便利さは、切る瞬間だけではなく、片付けまで含めて完成します。
オールステンレスの日本製キッチンバサミならどれ?
オールステンレスを重視するなら、「貝印 関孫六 DH3345」「鳥部製作所 KS-203」「下村企販 匠 45337」が有力候補です。
樹脂製ハンドルのような継ぎ目が少なく、すっきり洗いやすいのがメリット。
なかでも燕三条の製品を選びたいなら、鳥部製作所や下村企販をチェックしてみてください。
一方、軽さを優先するなら、樹脂ハンドルを採用したナガオの関市製キッチンバサミも魅力があります。
日本製のキッチンバサミで料理をもっと軽やかに
肉を切る。薬味を刻む。昆布を小さくする。袋を開ける。
包丁なら何度か持ち替える場面でも、キッチンバサミなら手の中でそのまま仕事を続けられます。
切れ味のよい日本製キッチンバサミは、料理を劇的に変える道具ではありません。
けれど、毎日の小さな手間を一つずつ静かに減らしてくれる道具です。
分解して洗えるもの、オールステンレス製、燕三条や関の国産品など、それぞれの特徴を比べながら、長く使える一本を選んでみてください。