菱川師宣ってどんな人?【記念館や作品についてもわかりやすく簡単な言葉で解説】

菱川師宣と浮世絵の黎明

 

菱川師宣(ひしかわもろのぶ)
江戸時代に活躍した浮世絵師です。

誕生時期:1618年
死亡時期:1694年7月25日

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浮世絵を確立した人物であり、日本で
最初の浮世絵師と言われています。

 

この記事では
菱川師宣とはどんな人だったのか
記念館や作品についてもわかりやすく簡単な言葉で解説していきます。

 

 

目次

菱川師宣ってどんな人?

日本風俗図絵 二巻(全十二巻)

 

菱川師宣の誕生日

菱川師宣は、1618年(元和4年)
安房国保田(現在の千葉県)で縫箔師(ぬいはくし)
菱川吉左衛門長男として生まれたとされています。
※菱川師宣の具体的な誕生日は不明です。

縫箔師とは、刺繍と摺箔(すりはく)
併用して布地に模様を作る職人のことです。

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菱川師宣「浮世絵版画の開祖」

1657年の明暦の大火後、菱川師宣は
江戸に出て狩野派、土佐派、長谷川派といった
幕府、朝廷の御用絵師たちの技法を独学で習得。

はじめは古版絵入り本の復刻の挿絵や
日本各地の名所の絵などを描いて
江戸の民衆の人気を得ます。

さらに仮名草子、浄瑠璃本、吉原本などの
挿絵を中心に活動し、歌舞伎ものや
名所記などや風俗画などで個性を発揮して、
次第に菱川師宣として名を広めていきます。

菱川師宣は肉筆浮世絵も描いていて、
見返り美人図」などを代表する、おおらかで
優美な作風は浮世絵の基本的様式となりました。

 

 

菱川師宣の最期

菱川師宣は
1694年7月25日(元禄7年6月4日)
江戸の自宅で亡くなります。享年76歳。

菱川師宣は画家を目指して
江戸に出てから亡くなるまでの間に
150種に上る絵本、挿絵本、一枚絵の組物といった版画作品や多くの肉筆画を制作したのです。

 

菱川師宣記念館

浮世続

 

菱川師宣の故郷である千葉鋸南町には
菱川師宣記念館」があります。

この記念館では、菱川師宣と
”浮世絵”について紹介しています。

また、菱川師宣の代表作である
「見返り美人図」をブロンズ像にしたものや、
後世に再建された菱川師宣のお墓などもあります。

 

菱川師宣の作品について

見返り美人の絵師―錦絵につかれた菱川師宣一代記 (1979年)

 

菱川師宣は
多くの作品を手掛けています。

墨摺(すみずり)絵や丹絵(たんえ)なども
ありますが、やはり肉筆浮世絵の作品が
一番多く、有名ですね。

代表的な作品はこちら。

  • 見返り美人図
  • 歌舞伎図屏風
  • 北桜及び演劇図巻

これらの作品はすべて
東京国立博物館に保管されています。

見返り美人図」は
17世紀に流行した帯の結び方、着物、
美しいとされた女性の顔など当時の最先端を
見返りの絵にしていることで表現していて、
天才的な構図と評されています。

 

歌舞伎図屏風」は、歌舞伎小屋の様子が
描かれていて、重要文化財に指定されています。

歌舞伎の舞台から客席まで258もの人々の表情が豊かに表現されています。

 

最後に

菱川師宣・西川祐信 (林美一 江戸艶本集成【全13巻】)

 

この記事では
菱川師宣とはどんな人だったのか
記念館や作品についてもなるべくわかりやすく簡単な言葉で解説しました。

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