「副詞ってどんなもの?」
このように聞かれたとき、
副詞に属する語をぱっと答えることが出来ますか?
この記事では、
副詞(ふくし)とは何か?
副詞の意味や種類などについて
例文を挙げながら簡単にわかりやすく解説していきます。
副詞(ふくし)とは何か?【意味を簡単にわかりやすく解説】
副詞の意味として、
辞書には次のように記載されています。
■副詞(ふくし)
品詞の一つ。
主に動詞、形容詞、副詞を修飾して、それらの意味に様態や程度などのうえでの制限を加える働きをもつ。
なるべく簡単な言葉で
意味をわかりやすく解説していきます。
↓
副詞とは何か?簡単に説明すると
文の中で他の言葉の意味を詳しく説明する役割があります。
主に用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する
連用修飾語として用いられます。
また副詞は
それだけで意味が分かる自立語で
活用がなく語尾は変化しません。
基本的にはひらがなで表記されることが多いという特徴があります。
副詞の種類
副詞は大きく分けて3つの種類があります。
- 状態の副詞
- 程度の副詞
- 呼応の副詞
状態の副詞
状態の副詞とは、
どんな様子でその動作を行うかを詳しく表す副詞のことです。
擬声語、擬態語といった
音で状態を表す言葉も状態の副詞になります。
擬声語とは、
人間や動物の声など自然現象の音に真似て作った語のことです。
(例:しくしく、わんわん、ぴかぴか、ざあざあ)
- 擬声語(しくしく)
➜例:子供がしくしく泣く
擬態語とは、
物の状態や様子、身ぶりをそれらしく表した語のことです。
(例:てきぱき、つるつる、だらだら、きらきら)
- 擬態語(てきぱき)
➜例:掃除をてきぱき行う
程度の副詞
程度の副詞とは、
物や事の状態・様子、性質の程度を詳しく表す副詞のことです。
(例:とても、ずいぶん、きわめて、結構、一段と)
- 程度の副詞(一段と)
➜例:今日の彼女は一段ときれいだ
また、
副詞は基本的に用言を修飾しますが、
程度の副詞は体言やほかの副詞を修飾することもあります。
(例:かなり、もっと、少し)
- 副詞+名詞(かなり+前)
➜例:かなり前の席になった - 程度の副詞+副詞(もっと+ゆっくり)
➜例:明日はもっとゆっくり走ろう
呼応の副詞
呼応の副詞とは、
下を受ける語に特別な言い方や
決まった言い回しを要求する副詞のことです。
打ち消し、打ち消しの推量、疑問・反語、推量、仮定、たとえ、願望の7つの種類があります。
- 打ち消し(決して~ない)
➜例:君の秘密は決して話さない - 打ち消し推量(まさか~だろう)
➜例:まさか言えるわけがないだろう - 疑問・反語(どうして~の)
➜例:どうして信じてくれないの - 推量(おそらく~だろう)
➜例:おそらく彼女は来ないだろう - 仮定(もし~ても)
➜例:もし会えたとしても時間がない - たとえ(まるで~ようだ)
➜例:彼女はまるで天使のようだ - 願望(ぜひ~ほしい)
➜例:ぜひ一度話しを聞いてほしい
まとめ
副詞とは用言を修飾し、
その言葉の状態や様子を詳しく説明する働きがあります。
「子供が泣く」という文があったとすると、
「子供がしくしく泣く」と
「子供がわんわん泣く」とでは
子供が泣く状態の違いがわかりますか?
このように副詞には意味を詳しく表すことができます。
副詞を正しく用いて
様子や状態が相手へ正確に伝わるように
使い方には気を付けましょう。