「助動詞ってどういう意味?」
このように聞かれたとき、
意味を説明することができますか?
この記事では、
助動詞(じょどうし)とは何か?
正しく使うために
助動詞の意味や種類などについて
簡単にわかりやすく解説していきます。
助動詞(じょどうし)とは何か?【意味を簡単にわかりやすく解説】
助動詞の意味として、
辞書には次のように記載されています。
■助動詞(じょどうし)
品詞の一つで付属語のうち、活用のあるもの。
他の自立語(詞)、または自立語を含む連語に付属して、叙述の意義を補ったり、話手の判断の性質を表現したりする。
なるべく簡単な言葉で
意味をわかりやすく解説していきます。
↓
助動詞とは何か?簡単に説明すると
「付属語」といって
用言や体言などの自立語のあとに付いて意味を添える役割をします。
また、
用法によって語尾が変化するため
活用があるという特徴を持ちます。
よく使われる助動詞には
次のようなものが挙げられます。
- ~れる
- ~られる
- ~せる
- ~させる
- ~ない
- ~そうだ
- ~らしい
- ~です
このように助動詞は単体では意味を持たず、
自立語に付属することでその役割を果たします。
助動詞の活用形と活用について
助動詞の活用形
助動詞の活用形には6つの種類があります。
- 未然形➜「〜ない」に連なる形
- 連用形➜「〜た〜ます」に連なる形
- 終止形➜言い切る形
- 連体形➜「〜とき」などの体言に連なる形
- 仮定形➜「〜ば」に連なる形
- 命令形➜命令する形
助動詞の活用の例
例えば、
助動詞「させる」を活用すると
語尾が次のような形になります。
- 未然形➜させない
- 連用形➜させた
- 終止形➜させる
- 連体形➜させるとき
- 仮定形➜させれば
- 命令形➜させろ、させよ
助動詞の種類
助動詞は多くの意味を持つ特徴があり、
大きく分けての13種類があります。
- 受け身・可能・自発・尊敬
- 使役
- 希望
- 丁寧
- 打ち消し
- 推量・意思・勧誘
- 打ち消しの推量・意思
- 過去・完了・存続・確認
- 推定
- 断定
- 丁寧な断定
- たとえ・例示・推定
- 様態・伝聞
受け身・可能・自発・尊敬【れる・られる】
助動詞の「れる・られる」には、
受け身・尊敬・自発・可能の4つの意味の場合があります。
- 受け身➜例:人に頼まれる
- 尊敬➜例:社長が来られる
- 自発➜例:思いやりが感じられる
- 可能➜例:英単語を覚えられる
使役【せる・させる】
助動詞の「せる・させる」は、
人に動作をやらせる使役の意味があります。
- 使役➜例:夫を健康の為に痩せさせる
希望【たい・たがる】
助動詞の「たい・たがる」は、
前の語について希望を意味します。
- 希望➜例:明日は遊びたい
丁寧【ます】
助動詞の「ます」は、
丁寧の意味があります。
- 丁寧➜例:本を読みます
打ち消し【ない・ぬ(ん)】
助動詞の「ない・ぬ(ん)」は、
前の語を打ち消す意味があります。
- 打ち消し➜例:家へは帰らないつもりだ
推量・意思・勧誘【う・よう】
助動詞の「う・よう」には、
推量・意思・勧誘の3つの意味の場合があります。
- 推量➜例:やめてもよかろう
- 意思➜例:今日は走ろう
- 勧誘➜例:みんなで泳ごう
打ち消しの推量・意思【まい】
助動詞の「まい」は、
打ち消しの推量・意志の2つの意味の場合があります。
- 打ち消しの推量➜例:雨が降るまい(降らないだろう)
- 打ち消しの意思➜例:風邪を引くまい(引かないぞ)
過去・完了・存続・確認【た・だ】
助動詞の「た」は、
過去・完了・存続・確認の意味があります。
- 過去➜例:絵を書いた
- 完了➜例:片付けが済んだ
- 存続➜例:赤く染めた髪が傷む
- 確認➜例:確か遊ぶ予定だった
推定【らしい】
助動詞「らしい」は、
推定の意味があります。
- 推定➜例:明日には雨が止むらしい
断定【だ】
助動詞「だ」は、
断定の意味があります。
- 断定➜例:この人は俳優だ
丁寧な断定【です】
助動詞「です」は、
丁寧な断定の意味があります。
- 丁寧な断定➜例:こちらが和菓子です
例え・例示・推定【ようだ・ようです】
助動詞「ようだ・ようです」は、
例えや例示、推定の意味があります。
- 例え➜例:星がまるで宝石のようだ
- 例示➜例:歌手のようにうまく歌いたい
- 推定➜例:晴れ間が続くようです
様態・伝聞【そうだ・そうです】
助動詞の「そうだ」は、
様態・伝聞の2つの意味の場合があります。
- 様態➜例:お茶が渋そうだ
- 伝聞➜例:予報では雪が降るそうです
まとめ
助動詞はその後だけでは意味を持ちませんが、
動詞などの自立語に付くことで意味を付け加える働きをします。
そのため助動詞の活用によって
文全体の意味が変化するため
正しく使わないと誤解を招くことにつながります。
助動詞ごとの意味や活用を知り、
どんな語と接続するのかを少しずつ特徴を掴んでいきましょう。