MIX(ミックス・ミキシング)の意味を簡単にいうと、「1つ1つの音を調整して、聴きやすくすること」
ニコニコ動画等の動画投稿サイトの影響もあり、
音楽の専門用語を目にする機会が増えてきました。
例えば、
- 作曲:◯◯
- 作詞:◯◯
- 映像:◯◯
- MIX:◯◯
等、複数のクリエーターが集って
1つの作品を作ったりしますよね。
そこで、MIX(ミックス・ミキシング)という言葉見たことありませんか?
「見たことはあるけど意味はわからないなぁ…」
という方も結構いらっしゃると思います。
そんな方へ向けて、今回はMIX(ミックス・ミキシング)とは何か?を小学生でもわかるように意味を簡単に説明していこうと思います。
MIX(ミックス・ミキシング)とは?簡単にわかりやすく解説
- MIX(ミックス・ミキシング)を一言で言うと
- MIX(ミックス・ミキシング)の重要性
MIX(ミックス・ミキシング)を一言で言うと
1つ1つの音を調整して、
聴きやすくすること!です。
音楽というのは1つ以上の音があります。
例えばボーカル、ギター、ドラム、ベースの4つだとしましょう。
それぞれの音量のバランスを綺麗にしてあげないとボーカルよりドラムが聴こえすぎてしまったり、ベースが大きくて他の音が埋もれてしまったりします。
それぞれの音量調整をしたり、
ボーカルの音程を綺麗にしたり、
ギターの音にエフェクトを施したりと、
色々なことを行う必要があるのです。
MIX(ミックス・ミキシング)の重要性
MIXを上手に行わないと、音質がとても悪いものに仕上がります。
素材(音)を綺麗に仕上げるのも、汚くしてしまうのもMIXによって左右されます。
その為、プロ等腕の良い奏者によって、生楽器をレコーディング時に、とても良い状態で録れ、あまり音を弄る必要がない場合もあります。
そういうものをいじってしまって、逆に良くない仕上がりになってしまう場合もあるのです。
時々、CDで聴くより生の歌声のほうがすごく上手なアーティストもいらっしゃいますし綺麗にMIXされすぎて、平坦な音楽になってしまう場合もあります。
ただ、ほとんどの場合、聴こえづらい音や、ノイズの除去、1つ1つの音が良くなるように手を加えてあげる必要があります。
歌ものを聴いているのに
ボーカルが聴こえづらい音楽、嫌ですよね?
ギターがうるさすぎて
音楽全体のバランスが崩れている音楽、嫌ですよね?
それらを調整するのが、MIX(ミックス・ミキシング)なのです。
MIX(ミックス・ミキシング)って実際何するの?
- 音量調整
- 定位調整
- 音色調整
音量調整
各楽器、ボーカルやコーラス等の音量バランスをとります。
例えば、
ドラムの音量やベースの音量、
ボーカルよりコーラスの方を
少し小さめにしたり
間奏のギターソロを少し大きくしたり
細かな調整を行っていきます。
もっと詳しく言うと
ドラム1つにしても
ドラムセットという形で
複数の楽器が組み合わさっています。
バスドラム、スネアドラム、ハイハット、
クラッシュシンバル、タムタムなどなど。
それらの楽器1つずつの音量調節も行っていきます。
そのため何十〜何百という数の
音量調整を行う事もよくあります。
定位調整
定位というのは、
音の位置を決めることです。
普段何気なく聴いている音楽でも
ギターが左側で鳴っていたり、
ピアノは右側でなっていたり、
コーラスは左右に広がるように聴こえたり。
ハイハットの音は右側から聴こえるけど
シンバルの音は左側から聴こえたり、
意外と細かな定位処理が施されています。
全部ど真ん中から
聴こえる状態になっていると、
モノラルの様になってしまい
音に広がりが無く綺麗に聴こえません。
楽器が多ければ多い程
各楽器の定位があまり被らないよう
様々な工夫をする必要があります。
音色調整
この音色調整は
ミキシングを行うにあたって、
顕著にエディットした人の
特色が出たりする部分でもあります。
具体的な例を挙げていくと、
ピアノ1つにしても、
低い音の成分を多くするのか、
それとも逆に少なくするのか。
また高い音をきらびやかに聴こえさせたり
逆にこもったような音にするのか。
(EQ)
ボーカルを、イントロだけ
拡声器で歌っているような
ラジオから流れるような音に
加工したりもできます。
(EQやディストーション)
あとは凄く広い場所で歌っているように
響く加工を施したり、(リバーブ)
やまびこの様にこだまさせたり。(ディレイ)
ドラムの小さい音の所と
大きい音の所の粒がまばらで
聞きづらかったりしたら
綺麗に聴こえるように
処理したりもします。
(コンプレッサー)
上記の青いカッコで記載されているものは
エフェクターと言われる
音にいろんな効果(エフェクト)を加える物で、
これらを巧みに扱っていくのがミキシングエンジニアです。
最後に
今回はMIX(ミックス・ミキシング)とは何か?を小学生にもわかるように、簡単にわかりやすく説明してみました。
実際に何をするのか、記載しましたが
本当に触りだけしか書いていません汗
というのも、MIXは奥が深く
やることを1つずつ記していくと
エフェクターの説明も然り、
凄く専門的な解説の様になってしまいます。
今回は小学生にもわかってもらえる事を想定し、ざっくりと記載しましたが、もっともっとやることはあります。
ミキシングエンジニアによって音が変わりますから、
もしかしたら
自分の好きな音楽は“同じミキシングエンジニアが手がけた音楽ばかりだった”ってこともありえるかもしれませんね。