ザイオンス効果とは
心理効果のひとつです。
1968年、アメリカの心理学者
ロバート・ザイアンスが論文
「Zajoc」にまとめ、世間に広まりました。
ザイオンス効果(単純接触効果)とは
どういう効果なのかを解説していきます。
ザイオンス効果(単純接触効果)とは?
ザイオンス効果(単純接触効果)とは
どのようなものなのでしょうか。
ウィキペディアには
次のように書かれています。
単純接触効果(たんじゅんせっしょくこうか)
単純接触効果(英:mere exposure effect)は、
(閾下であっても)繰り返し接すると
好意度や印象が高まるという効果。ザイアンスの単純接触効果、
ザイアンスの法則とも呼ばれる。対人関係については熟知性の原則と呼ばれる。
もう少し分かりやすく要約します。
はじめのうちは興味がなかったり、
苦手だったりしたものも、
何度も見たり聞いたりしているうちに
だんだん好きになっていくことを
単純接触効果といいます。
たとえば、CMなどで使用されている曲を、
何度も聞いているうちに、だんだん
好きになっていった経験はありませんか?
はじめは受け入れられていなかったことも、
何度も接触することにより、その対象を
以前よりも肯定的に認識するように
なるのではないかと考えられています。
この効果は、
心理学者ザイアンスが考えたため、
ザイオンス効果とも呼ばれています。
ザイオンス効果(単純接触効果)の活用例
ザイオンス効果(単純接触効果)は、
私たちの身近なところで活用されています。
- 広告(マーケティング)
- 恋愛・復縁
- 逆効果
広告(マーケティング)によるザイオンス効果
ザイオンス効果は、
短期間に何度も接触する場合でも
効果が期待できます。
例えば、テレビのCMを
短期間に集中し放送することがあります。
これは、消費者に
短期間で何度も商品を見てもらうことで
一気に親しみを持ってもらうのが狙いなんです。
恋愛・復縁におけるザイオンス効果
ザイオンス効果は、
恋愛においても活用できます。
月に1度だけ長時間会う人よりも、
毎日10分だけ会う人の方が
好意を抱く傾向にあるようです。
よく会えば親近感もわきますし、
決まった時間・場所で会うようなら
「あの人とまた会うかな?」と
気になりだすこともあったり、
さらに効果が期待できます。
逆効果になりえるザイオンス効果
ザイオンス効果は、
「嫌い」を「好き」に
させるものではありません。
苦手な印象を持たれたまま、
単純に接触の回数を増やしても
好印象にはなりません。
たとえば、嫌われている女性に、
何度も会いに行って、
交際や復縁を求めてしまうと、
余計に嫌われてしまいます。
その場合は、
悪い印象を良い印象に変えてから、
接触頻度を増やす必要があります。
まとめ
この記事では
ザイオンス効果(単純接触効果)とは
どのような効果なのかを解説しました。
他の心理学用語について
以下の記事でまとめています。
興味のあるかたは是非。