「連体詞ってどういう意味?」
このように聞かれたとき、
意味を答えることが出来ますか?
この記事では、
連体詞(れんたいし)とは何か?
正しく使うために連体詞の意味や種類、
また注意点などについても
簡単にわかりやすく解説していきます。
連体詞(れんたいし)とは何か?【意味を簡単にわかりやすく解説】
連体詞の意味として、
辞書には次のように記載されています。
■連体詞(れんたいし)
活用のない自立語で、主語となることがなく、体言を修飾する以外には用いられない品詞。
なるべく簡単な言葉で
意味をわかりやすく解説していきます。
↓
連体詞とは何か?簡単に説明すると
活用がない体言(名詞)で
「この」「大きな」「あらゆる」などが連体詞に当てはまります。
連体詞は他の言葉の意味を限定したり、
詳しく説明するために用います。
そのため連体詞は
常に体言(名詞)を修飾する自立語ということになります。
※自立語とは、単独でも文節を構成することのできる単語のこと
連体詞の種類
連体詞は、
主に5つの種類に分かれています。
連体詞の見分け方は、
「た・だ・の・る・な・(が)」です。
- 「〜た(だ)」➜たいした、とんだ
- 「〜の」 ➜この、その、あの、どの
- 「〜る」 ➜ある、あらゆる、いわゆる、きたる
- 「〜な」 ➜大きな、おかしな、いろんな
- 「〜が」➜ わが
このような連体詞のあとに休言(名詞)が付きます。
どんな言葉が後ろにくるか
イメージしながらを覚えると
連体詞の特徴をつかみ、
簡単に見分けることができるようになります。
連体詞の具体例
例えば、
「国」という名詞に連体詞をつけることで、
「国」を詳しく説明することができます。
「この国」「ある国」「わが国」では
それぞれ意味に違いがあります。
- 「この国」➜限定した国
- 「ある国」➜限定していないどこかの国
- 「わが国」➜自分の国
このように連体詞があることで、
「国」の意味を限定したり、詳しく説明しています。
間違えやすい連体詞の注意点
連体詞は他の品詞と間違いやすいため、
次の3つに注意しましょう。
- 連体詞と形容詞の違い
- 連体詞と形容動詞の違い
- 連体詞と副詞の違い
連体詞と形容詞の違い
連体詞と形容詞の
間違えやすい例として挙げられるのが、
連体詞「小さな」と形容詞「小さい」です。
連体詞「小さな」の場合は
必ず名詞が後ろにくることで意味を持ちます。
- 小さな小屋➜連体詞+名詞
一方、形容詞「小さい」は
その語だけでも意味があります。
また名詞を説明したり、
述語として文末にも使うことができます。
- 小さい小屋➜形容詞+名詞
- あの小屋は小さい➜連体詞+名詞+形容詞
2つの違いとしては
「小さな」だと抽象的なイメージですが、
「小さい」だと具体的な様子を表しています。
連体詞と形容動詞の違い
連体詞と形動容詞の違いは
活用があるか、ないかを見分けることです。
連体詞は名詞を修飾する語であるため、
連体詞のあとに必ず名詞がきます。
そのため単独では活用できません。
しかし形容動詞は、
活用がある語で述語になります。
例えば、同じ「~な」でも
「大きな」は連体詞で
「綺麗な」は形容動詞になります。
形容動詞には活用形の
「だろ・だっ・で・に・だ・な・なら」
をつけることで活用できることがわかります。
- 「だろ」➜綺麗だろう
- 「だっ」➜綺麗だった
- 「だ」➜綺麗だ
- 「な」➜綺麗なとき
- 「なら」➜綺麗ならば
一方、
連体詞「大きな」に活用形をつけても、
「大きだった」や「大きなら」と活用することはできません。
連体詞と副詞の違い
連体詞と副詞はどちらも
修飾した語の意味を詳しくする性質があるため
違いがわかりにくいかもしれません。
- 連体詞➜名詞を修飾
(例:大きな船、この木、その人) - 副詞➜用言(動詞、形容詞、形容動詞)を修飾
(例:かなり速い、とても丸い、ときどき心配だ)
2つの違いは何に修飾するかで
連体詞なのか助詞なのかを判断します。
まとめ
連体詞(れんたいし)とは何か?
連体詞の意味や種類、注意点などについて
簡単にわかりやすく解説していきました。
連体詞の後には必ず名詞が付き、
その名詞を詳しく説明する意味がある
ということを覚えておけば、
連体詞を上手に使いこなすことができますよ。