アンカリング効果とは
心理現象のひとつです。
心理学や行動経済学では
有名な心理効果であり
マーケティングや営業などでよく使われています。
この記事では
アンカリング効果とは
どのようなものなのかを解説していきます。
アンカリング効果とは?【わかりやすく解説】
アンカリング効果とは
どのようなものなのでしょうか。
ウィキペディアには
次のように書かれています。
アンカリング効果
アンカリング(英:Anchoring)とは
アンカーと呼ばれる先に与える情報が
判断を歪めアンカーに近づく心理学の現象のこと。認知バイアスの一種であり、
先行する何らかの数値(アンカー)
によって後の数値の判断が歪められ、
判断された数値がアンカーに近づく傾向のことをさす。係留と呼ばれることもある。
少し分かりづらいので
以下分かりやすく要約します。
アンカリング効果とは
印象的な数値や情報が基準となり、
その後の行動に影響を与える効果のことです。
例えば、商品を買う場合、
私たちは必ず何らかの評価基準があります。
最初に、その商品の価値判断の
おおよその基準を設定して、その後の判断を調整します。
判断基準を設定する際に、
あまりその商品に知識のない場合は、
最初に着目した情報や価格などを
判断基準に設定する傾向があります。
つまりアンカリング効果とは
最初に提示された情報や数値が
印象に強く残り、その後の判断に影響を及ぼす心理効果といえます。
この効果は、係留効果ともいわれることがあります。
アンカリング効果の例
アンカリング効果について
分かりやすい例を挙げます。
例えば、家電量販店で
ふとこんな広告を見たとします。
「本日限定!ノートパソコン
通常価格45,000円→特別価格29,800円!!」
この価格表示だと、値引き後の価格とは別に
値引き前の価格がアンカリング効果として影響してきます。
本来パソコンを買う予定ではなかったのに、
この広告を見たことで
「これは今日買うとお買い得なんだな」と
アンカリング効果が働きます。
このアンカリング効果は、
その商品に対して情報がない場合に働きます。
もともと、パソコンを買おうと思い、
事前に値段などを調べたうえでこの広告を見ても、
すでに適正価格を知っているので、影響を受けることはないのです。
アンカリング効果の使用例
アンカリング効果は
主に次のような方法で使用されています。
- 通常価格との比較
- 他社価格との比較
- メーカー小売価格との比較
他にも、「先着限定」や
「期間限定」など、制限をつけ
通常価格と値引き価格を両方提示し、
アンカリング効果が働くように工夫をしています。
最後に
この記事では
アンカリング効果とはどのようなものなのかを解説しました。
他の心理学用語について
以下の記事でまとめています。
興味のあるかたは是非。