ブーメラン効果とは
心理現象のひとつです。
主に心理学で使用されますが、
経済学などでも使われ、
世間に広く知れ渡っています。
この記事では
ブーメラン効果とはどのようなものなのかを解説していきます。
ブーメラン効果とは?わかりやすく簡単に解説
ブーメラン効果とは
どのようなものなのでしょうか。
ウィキペディアには
次のように書かれています。
ブーメラン効果
ブーメラン効果(ブーメランこうか)、あるいは
ブーメラン現象(ブーメランげんしょう)とは、
物事の結果がブーメランの飛行軌道のように
その行為をした者に
(主に負の)効果をもたらす現象のこと。
本来ならば、ブーメランが
手元に戻ってくることは利点ですが、
ブーメラン効果の場合は
戻ってきたブーメランを受け損ねて
ダメージを受けるという連想から来ているので
主に悪い結果を表します。
心理学でのブーメラン効果
心理学で用いられる
ブーメラン効果とは、主に
説得の逆効果が挙げられます。
人を説得するつもりが、
かえって相手の強い抵抗や反発を招いたり、
逆効果に働いてしまう現象のことを
ブーメラン効果とよびます。
例えば子供のころに、
そろそろ宿題しようと思っていた矢先に
親から「勉強しなさい!」と
注意されると、かえって
やる気がうせてしまった経験はありませんか?
他にも、
「こちらの商品、買ってください」とか
「〇〇さんに投票してください」などと
お願い・説得されると、何故か
かえってやりたくなくなる心理を
ブーメラン効果と呼びます。
この心理学におけるブーメラン効果は
説得効果による「態度硬化」「強い反発」を
生み出すことです。
ブーメラン効果を生み出す要因
ブーメラン効果を生み出す要因は
次の5つが関係しているといわれています。
- 自分の意見や立場に対する強い責任感を感じている
- 自分の信念や大切な価値観に対する説得が行われた
- 説得予告
- 嫌いな相手からの賛同
- 押しつけがましい態度による賛同
いずれの場合も、何度も説得を続けると
相手は「自由を奪われる」という
脅威を感じてしまい、
反発の態度を強めてしまうのです。
経済学でのブーメラン効果
経済学でのブーメラン効果とは、
自分にとって良い結果を狙った行動が、
自らを危なくする結果になったことを指します。
たとえば、
先進国の持っていた生産技術を
発展途上国に移転したとします。
本来は、
市場の拡大や他市場への参入などが
目的で行いました。
それが成功して、
発展途上国での生産が拡大し、シェアを伸ばします。
後々、技術を教えた先進国側からすると
発展途上国は「市場を脅かす存在」に
なってしまうことがあります。
まとめ
この記事では
ブーメラン効果とはどのようなものなのかを解説しました。
他の心理学用語について
以下の記事でまとめています。
興味のあるかたは是非。