コンコルド効果は
心理現象のひとつです。
コンコルド効果は、
マーケティング・ギャンブルなどに
使用されています。
この記事では
コンコルド効果とは
どのようなものなのかを解説していきます。
コンコルド効果とは?
コンコルド効果とは
どのようなものなのでしょうか。
ウィキペディアには
次のように書かれています。
コンコルド効果(Concorde effect,Concorde fallacy)
コンコルド効果は、心理現象の一つである。
コンコルドの誤り、コンコルドの誤謬、
コンコルドの錯誤ともいう。「埋没的効果(sunk cost effect)」の別名であり、
ある対象への金銭的・精神的・時間的投資を
しつづけることが損失につながると
わかっているにもかかわらず、
それまでの投資を惜しみ、
投資がやめられない状態を指す。
簡単にいうと
コンコルド効果とは、
今までに投資した時間・お金・労力が
無駄になるのがイヤで、
損することが分かっていても
後には引けないと感じる心理現象です。
人間の「もったいない心理」が
コンコルド効果ともいえます。
戻ってこない費用のことを
サンクコスト(埋没費用)といいます。
そのため、
「サンク・コスト効果」
ともよばれています。
多くの人は、
これまでに投資した時間やお金
(サンク・コスト)に引きずられて、
未来の判断を誤ってしまう
傾向があるのです。
コンコルド効果の名前の由来
1962年、イギリスとフランスが
「コンコルド」という超音速旅客機の
共同開発をしました。
はじめは、世界から注目されていて
100機以上の注文が入っていました。
しかし開発を進めていく中で
燃費が非常に悪かったり、
特別な航路が必要だったりと
次々に問題点が挙げられました。
さらに、時代の流れが大型旅客機に傾き、
コンコルドのキャンセルが相次ぎました。
このまま開発を続けても利益が
見込めないのではないか…となり、
どれくらいの金額がかかるかを試算しました。
そのときにはすでに、「開発を止め
旅客機会社に違約金と賠償金を支払った方が
はるかに安く済む」という結果が出るほど
大赤字であることが分かりました。
しかし、開発を中止したら、
今までにかけた時間やお金、労力が
すべて水の泡になってしまうことと、
責任問題の追及の恐れなどから、
そのまま開発は進められました。
結果的に、4000億円の開発費用に対し、
数兆円の赤字だったという失敗例から
コンコルド効果と呼ばれるようになりました。
コンコルド効果の例
コンコルド効果が
分かりやすい例として、
ギャンブルが挙げられます。
例えば、ギャンブルで
1万円損をしてしまったとします。
そこでやめることもできるのに
「1万円費やしたのだから、
あと5,000円つぎ込めば当たりがくるかも」と
さらに投資してしまう心理です。
しかし、あと5,000円で
大当たりがくる根拠など、もちろんありません。
それでも、
「最初に使った1万円が無駄になってしまう」
というコンコルド効果が働き、
さらに損をしてしまうことがあるのです。
まとめ
この記事では
コンコルド効果とは、どのような効果なのかを解説しました。
他の心理学用語について
以下の記事でまとめています。
興味のあるかたは是非。