文脈効果とは
心理現象のひとつです。
1955年にアメリカの認知心理学者である
ジェローム・シーモア・ブルーナーが、
発表した研究が始まりとされています。
この記事では
文脈効果とはどのようなものなのかを解説していきます。
文脈効果とは?
文脈効果とは
知覚・言語・認知・記憶に関する概念で
その前後関係から対象となる刺激の
知覚過程が影響を受ける効果です。
もう少し簡単に言うと
前後の刺激や環境によって
対象の知覚に影響を与えることです。
例えば、ポップコーン。
普段はあまり食べない人でも、
映画館に行くと、
「ポップコーンを食べようかな」
という考えが浮かびますよね。
他にも、
全く同じケーキを
陶製の皿と銀のフォークで提供するのと
紙皿とプラスチックのフォークで
提供するのでは、ケーキに対する
感じ方も異なってきますよね。
このように
周囲の状況や環境によって
意味合いなどが変化することを
文脈効果といいます。
マーケティングにおいての文脈効果
文脈効果は
マーケティングにおいても
活用することができます。
- キャッチコピー
- シチュエーション
以下で解説していきます。
文脈効果を活用したキャッチコピー
よく利用されているもので
広告などのキャッチコピーがあります。
- 英国紳士が愛したスーツ
- 北海道の大自然で育ったじゃがいも
スーツのこと自体の説明がなくても、
英国紳士という言葉が、質が高く、
良いイメージを連想させてくれます。
また、じゃがいもも、
北海道という自然に恵まれた
イメージのある場所を連想させ、
じゃがいもの商品価値を上げる工夫をしています。
ただし、
キャッチコピーも盛りすぎると
詐欺じゃないか…なんて
言われるかもしれません。
シチュエーションで商品価値を変える
シチュエーションを変えることで
商品価値を変えることができます。
たとえば同じ料理であっても
大衆食堂で食べるものと、
高級レストランで食べるのでは
感じ方が違ってきます。
他にも、同じオレンジジュースでも
紙コップに入っているものと、
グラスに入ったものでも
感じ方が変わります。
感じ取る価値が違えば、
その商品に対する適正価格も
異なってきます。
そのため、
周囲の状況やディスプレイ、
包装の仕方などによっても、
客がそのお店で支払う適正価格も
異なってくると言えるのです。
つまり、同じ商品であっても
周囲の状況・環境を工夫することにより
売りたい商品の価値を上げることが重要となるのです。
まとめ
この記事では
文脈効果とはどのようなものなのかを解説しました。
他の心理学用語について
以下の記事でまとめています。
興味のあるかたは是非。