擬人法(ぎじんほう)とは何か?【意味や効果をわかりやすく解説】

「擬人法ってどんな意味?」
このように聞かれたときどのように説明しますか?

 

この記事では、
擬人法(ぎじんほう)とは何か?
擬人法の意味や効果について
簡単にわかりやすく解説していきます。

目次

擬人法(ぎじんほう)とは何か?【意味を簡単にわかりやすく解説】

擬人法の意味として、
辞書には次のように記載されています。

■擬人法(ぎじんほう)

修辞法の一つ。
強調したり親近感・滑稽感を出したりする目的で、人間以外のものを人間めかして大げさに表現する技法のこと。

なるべく簡単な言葉で
意味をわかりやすく解説していきます。

擬人法とは何か?簡単に説明すると
抽象的なものや人間でないものを
人間に見立てて表現する技法のことです。

別名で「活喩法(かつゆほう)」ともいいます。

擬人法の効果について

擬人法は
自然現象や植物などに使われることが多い表現方法です。

人間でないものを
人間に例える意味はあるのでしょうか?

擬人法を使うことで生まれる効果には
次のようなことが挙げられます。

  • イメージが伝わりやすい
  • 文章に強弱を持たせる
  • 親しみが湧く
  • 印象を強める
  • 生き生きとした文章を作る

擬人法の例文

擬人法は
人間でないものに
人間に対して使う感情や動作などを表す語を用います。

擬人法を使用した言葉はどのようなものがあるのか、以下に例文を挙げてみました。

人間の感情を表した擬人法の例文

  • 花がほほえむ・笑う➜花が美しく咲く
  • 空が泣いている➜雨が降っている
  • 海が怒る➜海が荒れた様子
  • 風がうなる➜強い風が吹く

人間の動作を表した擬人法の例文

  • 花がおどる➜花が元気な様子
  • 鳥がうたう➜鳥が鳴いている
  • ペンを走らせる➜走り書き、急いで書き留める
  • 風がささやく➜穏やかな風が吹く
  • 台風が襲撃する➜台風がくる
  • 山が呼んでいる➜山に歓迎されている様子

擬人法に似た性質

擬人法と似た性質をもつものとして
よく「比喩(ひゆ)」が挙げられます。

比喩とは、
何かを他のものに置き換えて表現する方法です。

何かとは、
人間を含む動植物などすべての物を指します。

「まるで~のような(ようだ)」という例えの意味で使われます。

例えるという意味では擬人法と似ていますが、
擬人法は人間を他で例える表現はしないため
比喩とは異なることを覚えておきましょう。

最後に

擬人法は
人ならではの感情や動作を
あえて人間以外の物に付け加えることで
伝えたいもののイメージをわかりやすくしたり
文章を豊かに表現することができます。

そのため詩や小説などで使われている場合、
単調になってしまう文に強弱をつけ
読者を惹きつける効果や考える力、想像力を伸ばす効果もあります。

本などを読まれる際は
是非「擬人法」に注目してみてくださいね。

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