編曲 (アレンジ)とは何か?【意味を小学生でもわかるように説明しました】

編曲(アレンジ)ってよく聞くけど、
実際何するの?

楽譜とか音源を用いて
説明してる人多いけど
”小学生でもわかるように説明して欲しい!”

という方へ向けて
今回は編曲とは何か?
を説明していこうと思います。

目次

編曲 (へんきょく) とは?

  • 編曲を一言で言うと?
  • 編曲と作曲の違い
  • 編曲の重要性

編曲を一言で言うと?

メロディ以外の全てを考えること!です。

わかりますか?
皆さんがカラオケで
歌うのがメロディです。

歌以外の音ありますよね?
ギターがジャカジャカ鳴っていたり
ドラムがドンドン鳴っていたり。

カラオケで曲を入れても、
自分が歌わないと伴奏が流れるだけになります。
その伴奏を作るのが、編曲なのです。

編曲と作曲の違い

じゃあ、編曲と作曲の違いは?

それは
メロディを作る事が作曲
それ以外を作る事が編曲
となります。

よーく聴いてみるとわかりますが、
歌以外にはいろんな楽器が鳴っていますよね。

ギター、ベース、ドラム、ピアノ以外にもラッパとかヴァイオリンとか。

もっともっといっぱいありますが、
これらの楽器がいくつも積み重なって
1曲になってることも多いです。

作曲はメロディだけを
考えれば良いのですが、
編曲はこれらの事を考えるので
作業量としては
編曲のほうが圧倒的に多いです。

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編曲の重要性

「結局音楽はメロディが大事でしょ!」
と言う人もいるかもしれません。
そうです、メロディは物凄く大事です。

ただ折角良いメロディが出来ても
編曲が酷いと、それはもう聴くに堪えないものに仕上がります。

そのため、編曲は
メロディを引き立たせる
重要な役割があります。

また、伴奏が違うだけで曲のジャンルがガラッと変わる事になります。

オーケストラ風にしたり
ロック風にしたり
ジャズっぽくしてみたり、と。

みなさんが聴いている楽曲の実質半分以上が編曲によって成り立っているのです。

編曲って実際何するの?

  • 曲の構成を決める
  • コードやジャンルを決める
  • リズムや楽器を決める
  • 打ち込みをする
  • 演奏者に指示をする

曲の構成を決める

まず、構成って何?
って思われる方いると思いますが、
音楽には流れがあります。

流れというのは例えば、曲頭のイントロからAメロBメロでどんどん盛り上がって、サビが来る。

間奏を挟んで
もう一度Aメロから繰り返し
サビまで行ったら
曲終わりのアウトロ。

あくまでも一例としてですが、こういう流れがあります。

ただ曲によってこれはまちまちで、頭からいきなりサビが来る場合もありますし、イントロ(歌が入る前の音)がすっごーく長い曲もあります。

そういう曲の構成を決めるのも編曲の仕事です。

他にも
イントロの音を作ったり
間奏を作ったり。
でもその後の展開はどうするのか?
サビは何回繰り返すのか?

などということを
考えていかなくてはいけません。

コードやジャンルを決める

メロディに付け足す伴奏にはコードが必要です。
また楽曲全体のジャンルはどうするのか、そういう事も決めていきます。

このコードというのがとても大事で、コード1つ違うだけでメロディの印象、楽曲の印象が全然変わってきてしまいます。

またジャンルはどうするのか?
というのも決めていきます。

ジャンルが違うだけでコードもリズムも、使用する楽器までもが変わってきます

そういう事を決める為にも、先ずジャンルを決めます。

リズムや楽器を決める

では、例えばですが
皆で盛り上がれる
アイドル曲を編曲しよう!
となったとします。

そうなるとリズムは速めの方が
盛り上がりますよね?
「手拍子とか分かりやすいリズムを
取り入れた方が
皆にも分かりやすいよね!」
と言われたとしたら

”タタタン!タタタン!タタタタ タタタン!”
と、曲頭に
三三七拍子のリズムを入れたり

楽器はバンドっぽい感じで
ギターとドラムとベース。
他にも盛り上がりたいので
ラッパやキーボードも使いたい。

などなど、これも例えですが
こういうイメージでもっともっと細かい事を決めていきます

打ち込みをする

打ち込みというのは、
パソコンに色々な音を
入力していくことです。

その音を具体的に楽譜に起こす様に
パソコンに打ち込んでいきます。

ドラムのリズムや
ギターのメロディ
ベースのフレーズ、
キーボードの音等。

ほとんどの音を
ここで全て仕上げる事になります。
そしてこの作業が一番大変です。

演奏者に指示をする

打ち込みが終わったら、
演奏者に指示をするために、
楽譜の作成や楽器の弾き方、
歌い方などを伝えていきます。

楽器といっても何種類もあるので、
その楽器がどこまで高い音がでるのか?
どういう演奏方法ができるのか?
など全てを把握しておかなければなりません

実際、無知のまま演奏家に頼んでも、
「こんな高い音でないよ!」とか
「こんなに難しく弾けないよ!」とか
「無茶苦茶過ぎて楽譜読めないよ!」とか
様々な障害が出てきます。

そのため音楽的な知識は
誰よりも熟知する必要があります

最後に

今回は編曲とは何か?を
小学生にもわかるように
簡単に説明してみました。

とにかく編曲は
やらなきゃいけないことが
多いということを
理解して頂けたかと思います。

しかし実際編曲家は目立たなく印税もありません。
その上仕事量は膨大で、正直、編曲は割に合わない仕事だと思います。

ですが、
編曲はもはや職人技と言える程で、
編曲家の方々は素晴らしい方が多いです。

作曲家と編曲家、分業制ではありますが、今の時代、機材も比較的手に入りやすくなった事もあり、作曲を行う人が同時に編曲も行っていることも多くなってきました。

そして、AIを活用した編曲がこれから当たり前になっていくでしょう。

皆様も普段聴いている音楽をそういう事を理解した上で聴いてみると、また違った楽しみが出てくるかもしれません。

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