慣用句(かんようく)とは何か?【意味を簡単にわかりやすく解説】

「慣用句ってなに?」
このように聞かれたとき、
その意味を説明できますか?

また、慣用句をどのくらい知っていますか?

この記事では、
慣用句(かんようく)とは何か?
慣用句の意味や種類について
簡単にわかりやすく解説していきます。

目次

慣用句(かんようく)とは何か?【意味を簡単にわかりやすく解説】

慣用句の意味として、
辞書には次のように記載されています。

■慣用句(かんようく)

二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの。

なるべく簡単な言葉で
意味をわかりやすく解説していきます。

慣用句とは何か?簡単に説明すると
二語以上の言葉が結びついて、
全文で一つの意味を持つ表現のことをいいます。

そのため、
結びつく言葉が決まっており、
その組み合わせは全部で4万個以上あるとされています。

慣用句の種類とその意味

「慣用句」といわれて
すぐ思い浮かばなくても、
日常で自然と使っている言葉は多くあります。

  • 体の一部分を用いた表現
  • 自然を用いた表現
  • 動物を用いた表現
  • 食品を用いた表現
  • 道具を用いた表現
  • 外来語を用いた表現

このように大きく種類別にしても
慣用句にはたくさんの表現が存在しています。

体の一部分を用いた慣用句

「頭」がつく慣用句とその意味には
一部ですが次のようなものがあります。

  1. 頭が痛い➜悩みの種。心を悩ませる。
  2. 頭が堅い➜一定の考え方で柔軟な発想ができない。
  3. 頭を冷やす➜興奮を静め、冷静になる。
  4. 頭が切れる➜頭の回転が速い。
  5. 頭に入れる➜しっかりと記憶する。
  6. 頭に来る➜かっとなり、頭に血がのぼる。
  7. 頭を抱える➜どうしたらよいかわからない様子。
  8. 頭を下げる➜相手への頼み事、謝る様子。

自然を用いた慣用句

「山」がつく慣用句とその意味には次のようなものがあります。

  1. 山場を迎える➜最も重要な場面にさしかかる。
  2. 山を掛ける(張る)➜幸運をあてに推定し、狙い絞る。
  3. 山を越す➜重大な段階を過ぎ、決着や結末に近づく。

動物を用いた慣用句

「猫」がつく慣用句とその意味には次のようなものがあります。

  1. 猫に小判➜価値あるものを与えても役に立たないたとえ。
  2. 猫の手も借りたい➜非常に忙しく手不足な様子のたとえ。
  3. 猫の額➜面積の狭いことのたとえ。
  4. 猫の目のよう➜移り変わりの激しいさま。
  5. 猫を被る➜本性を隠す。知らないふりをする。
  6. 猫に鰹節➜好物がそばにあり、油断ができないたとえ。

食品を用いた慣用句

「油」がつく慣用句とその意味には次のようなものがあります。

  1. 油に水・水と油➜しっくりと馴染まないたとえ。
  2. 油を売る➜仕事を怠けて無駄話をする。
  3. 油を絞る➜人の失敗や欠点を厳しく叱り懲らしめる。

道具を用いた慣用句

「矢」がつく慣用句とその意味には次のようなものがあります。

  1. 矢も盾もたまらず➜思いつめ堪えることができないたとえ。
  2. 矢面に立つ➜質問・非難・攻撃など集中する立場にある。
  3. 矢の催促➜次々矢を放たれるような、続けざまの催促。

外来語を用いた慣用句

外来語を用いた慣用句には次のようなものがあります。

  1. レッテルを貼る➜人や物の値打ちを一方的に評価される。
  2. ピリオドを打つ➜物事にけじめや決着をつける。
  3. ピンからキリまで➜始め(上等)から終わり(下等)まで。

まとめ

慣用句は
決まった言葉で意味が固定された一種の比喩表現です。

それぞれの慣用句の言葉の意味を
正しく理解していないと
相手に誤解を与えたり、相手からの応答に対して間違った解釈をしてしまいます。

何気なく使っている慣用句でも
意味を見直してみると
少し違うニュアンスがあるかもしれませんよ。

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