「助詞ってどういう意味?」
このように聞かれたとき、
意味や使い方を教えることが出来ますか?
この記事では、
助詞(じょし)とは何か?
正しく使うために助詞の意味や種類について
簡単にわかりやすく解説していきます。
助詞(じょし)とは何か?【意味を簡単にわかりやすく解説】
助詞の意味として、
辞書には次のように記載されています。
■助詞(じょし)
品詞の一つで、一般に付属語のうち活用しないものをさす。
それ自身単独で発話されることはほとんどなく、その前の単語に続けて発話される単語である。
なるべく簡単な言葉で
意味をわかりやすく解説していきます。
↓
助詞とは何か?簡単に説明すると
「付属語」といって
用言や体言などの自立語のあとにつき、
その語と他の語との関係を表したり、
その語に一定の意味を添える役割があります。
活用はないため語尾は変化しません。
助詞の種類
助詞の種類は大きく分けて4つの種類に分けられます。
- 格助詞
- 接続助詞
- 副助詞
- 終助詞
格助詞
格助詞とは
主に体言について
語と語との関係を表す働きをし、
次の4つの使い方ができます。
- 主語を示す働き「が、の」
➜例:花が咲く - 連体修飾語を示す働き「の」
➜例:娘の誕生日 - 連用修飾語を示す働き「を、に、へ、より、で」
➜例:焼肉を食べる - 並立を示す働き「と、や、の」
➜例:ペンと紙を持つ
接続助詞
接続助詞とは
主に活用のある語について
前後の文節をつなぐ働きをし、
次の3つの使い方ができます。
- 順接の働き「ので、から、ば、と、て(で)」
➜例:雨が降れば出かけない - 逆説の働き「が、ても、ところで、のに、ものの、ながら、けれど」
➜例:暑くても汗が出ない - 単純接続の働き「が、し、ながら、たり、て、で」
➜例:歌いながら描く
副助詞
副助詞とは
いろいろな語に付いて
さまざまな意味を添える働きがあり
20種類以上あります。
なかでもよく使われる代表的な副助詞は次の4つが挙げられます。
- 区別、強調、繰り返しの働き「は」
➜例:偽物とは思えない - 指定の強調の働き「こそ」
➜例:彼こそ本物だ - 同類・強調・並立の働き「も」
➜例:私も彼も犬が好き - 類推、限定、添加の働き「さえ」
➜例:漢字を書くだけでなく読むことさえできない
終助詞
終助詞とは
主に文末について
話し手の気持ちや態度を添える働きをし、
次の8つの使い方ができます。
- 疑問・質問の働き「か、の、ね、かしら」
➜例:明日は晴れですか - 反語の働き「か」
➜例:誕生日を覚えているだろうか - 禁止の働き「な」
➜例:笑顔を忘れるな - 感動の働き「な、なあ、や、か、よ」
➜例:今夜は星がきれいだな - 念押しの働き「よ、ぞ、ね、な、や」
➜例:明日から旅行へ行くぞ - 呼びかけの働き「や、と」
➜例:かぐや姫や、元気でな - 強調の意味「とも、ぞ、ぜ、よ」
➜例:鬼を倒すぞ - 軽い断定の意味「さ、の、わ」
➜例:心配ないさ
まとめ
助詞とは、
単独では意味を持たないものの、
自立語につくことで語の意味を強調したり、
一定の意味を添えるような重要な働きがあります。
また、
語と語をつなぐ接続の役割もあり、
助詞は使い方次第で意味が変わってしまいます。
助動詞と似たような働きがありますが、
助詞は活用せず、助動詞は活用があります。
その違いをしっかり理解して
正しく助詞を使いこなしていきましょう。