スリーパー効果とは?【心理学用語をわかりやすく簡単に。】

論理的に説得する技術 相手を意のままに操る極意 (サイエンス・アイ新書)

スリーパー効果とは
心理現象のひとつです。

アメリカの心理学者である
カール・ホブランドによって
提唱されました。

この記事では
スリーパー効果とは
どのようなものなのかを解説していきます。

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目次

スリーパー効果とは?

スリーパー効果とは
どのようなものなのでしょうか。

辞書には次のように書かれています。

スリーパー効果(sleeper effect)

信頼性が低い情報源から得られた情報であっても、
時間の経過とともに信頼性の低さがもたらす
マイナスの効果が消え、
コミュニケーション効果(意見変容、態度変容など)が
時間の経過とともに大きくなる現象をいう。

少し分かりづらいので
以下分かりやすく要約します。

はじめに情報を得たときに
信頼性が低い情報源であっても、
時間の経過とともに、
情報源の信頼性の低さは忘れられやすく
情報の内容だけが記憶に残り
その情報を信用してしまうことを
スリーパー効果といいます。

情報源の信頼性が
忘れられてしまう(=眠ってしまう)
という意味から
スリーパー効果と名付けられました。

他にも
居眠り効果仮眠効果とも
呼ばれています。

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スリーパー効果の実例

スリーパー効果の分かりやすい例だと、
ワイドショーで放送される芸能人の噂話。

はじめは
「どうも嘘っぽいなぁ…」と思っていても
何回もテレビなどで聴いているうちに
「この噂、本当なのかも…」と
考えてしまう現象です。

約1か月で情報は薄れる

情報源の信頼性が忘れられてしまうのは
約1か月ほどと言われています。

はじめは信頼性が高い情報源も
次第に信用度が下がります。

反対に信頼度が低い情報源は
1か月の間に少しずつ信用度が
上がっていくことが分かっています。

そのため、
スリーパー効果を活用するには、
約1か月を目安にすると良いとされています。

スリーパー効果をビジネスで活用

この心理現象を
ビジネスで活用するならば、
時間をかけて説得することで
信用してもらえる効果が期待できます。

例えば、会社に入りたての
実績のない社員が説得するのと
上役が説得するのでは、
最初の信頼度は大きく異なります。

しかし、
上役がたった1回しか説得をしなければ
一か月もすれば、その効果はなくなります。

そこで実績のない社員は、
すぐに相手を説得しようとするのではなく
一か月ほど時間をかけてじっくりと
解説するのが効果的といえます。

一か月の間の説得方法は、
何回も同じ説明をされても
相手はうんざりしてしまいます。

メール・SNS・WEBサイトなど
多種多様な広告も使用し、
相手との接触回数を増やすことで
信頼度を増すザイオンス効果も活用するとより有効といえるでしょう。

まとめ

この記事では
スリーパー効果とはどのようなものなのかを解説しました。

他の心理学用語について
以下の記事でまとめています。

興味のあるかたは是非。

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