ウィンザー効果とは
心理効果のひとつです。
「第三者のお褒め言葉は、
どんなときでも一番効き目があるのよ。」
アーリーン・ロマノネス著のミステリー小説
「伯爵夫人はスパイ」に登場する
ウィンザー侯爵夫人のセリフに
ちなんで名づけられました。
この記事では
ウィンザー効果とは
どのような効果なのかを解説していきます。
ウィンザー効果とは
ウィンザー効果とは
直接本人から伝わるよりも
第三者を介して伝えた方が
信憑性が増したり、
影響を与えることができる心理効果です。
たとえば、Aさんから直接
自分のことを褒められたとします。
嬉しく思うと同時に、
「大げさに言っているのかな」と感じたり、
「何か裏があるんじゃないか」などと
勘ぐってしまうことってありますよね。
しかし、Bさんから
「Aさんが、あなたのことを褒めてたよ」と
言われた場合、Aさんから直接言われるよりも
素直に受け取れる気がします。
このように、
第三者から伝えた方が
信憑性が増す効果を
ウィンザー効果といいます。
ウィンザー効果が起こる理由
ウィンザー効果が起こる理由は
2つ考えられます。
- 利害関係がない
- 人数が多い
以下で分かりやすく解説していきます。
利害関係がないことで起こるウィンザー効果
ウィンザー効果は、
利害関係がないことで起こります。
本人が発信する情報だと
自分の利益のために大げさに
評価していたりする場合があります。
しかし、利害関係のない第三者から聞くことで、
事実である可能性は高まります。
もし、先ほどたとえた話で
AさんとBさんが同じ会社の営業マンで、
あなたがお客さんだとします。
その状況で
あなたのことを褒めてきたとしたら
あまり信憑性が増しませんよね。
しかし、
AさんとBさんの間に利害関係がない場合、
嘘をつく理由も特にないので
信憑性が増すといえるのです。
人数が多いことで起こるウィンザー効果
ウィンザー効果は
第三者からの情報が多いことで起こります。
人間は、個人の判断よりも
集団の意見の方が正しいと考える
バンドワゴン効果という心理現象があります。
たとえば、
インターネットで商品を
購入しようか悩んでいたとします。
そのときに、「この商品がすごくよかった」
というレビューが1件の商品よりも
レビューが100件ある商品の方が
魅力的に感じたり、安心しますよね。
ウィンザー効果も、
多くの人が知っている情報の方が
より正しいように感じ、影響力が増すのです。
まとめ
この記事では
ウィンザー効果とはどのような効果なのかを解説しました。
他の心理学用語について
以下の記事でまとめています。
興味のあるかたは是非。