ヴィクトル=マリー・ユーゴーは
フランスの詩人、小説家です。
1802年2月26日にフランスで誕生し
1885年5月22日に83歳で亡くなりました。
ヴィクトル・ユーゴーの経歴
ヴィクトル・ユーゴーは
学生時代にナポレオン帝政が終わり、
その頃から詩人を目指します。
17歳でアカデミー・フランセーズの
詩のコンクールで一位をとったり、
結婚後も「オードと詩詠集」によって
国王から年金をもらえるようになったり、
ロマン派の旗手として目覚ましい活躍を始めます。
1825年、23歳という若さで
レジオンドヌール勲章を受け、
ランスで行われたシャルル10世の
聖別式にも参加します。
若い頃から順調に名誉を高めて
1845年、子爵の地位を得て貴族院議員となり
死刑廃止や社会福祉などの
人道主義の政治家としても活躍をします。
しかし、ナポレオンによる
独裁政治が行われた1851年、
反対派であったユーゴーはベルギー、
イギリス領ジャージー島などへの
亡命を19年間強いられます。
亡命期に、ナポレオン3世を弾劾した
「小ナポレオン」を出版し、
そこから執筆を再開します。
ナポレオン失脚後に
フランスへ帰国した際には、
民主主義の象徴として歓迎され、
諸外国でも英雄として称されました。
1855年、ユーゴーは享年83歳、パリで亡くなりました。
ヴィクトル・ユーゴー関連の著書
ヴィクトル・ユーゴーに関する
著書がいくつも出版されています。
ここでは2つの著書を紹介します。
- レ・ミゼラブル(あゝ無情)
- ヴィクトール・ユゴーの生涯
これらの著書について
以下で解説します。
レ・ミゼラブル
「レ・ミゼラブル」は
ヴィクトル・ユーゴーが書いた小説です。
登場人物にそれぞれの思いや事情があり、
悪行やそれに至るまでの理由は
必ず本人の責任とはいえないということを
丁寧に描いています。
また、フランス革命などの歴史や
文化についても細かく描かれており、
当時のフランスの背景を知ることができます。
世界中で映画化や小説、舞台公演などされている名作です。
ヴィクトール・ユゴーの生涯
「ヴィクトール・ユゴーの生涯」は
アンドレ・モロワさんが書いた伝記本です。
「レ・ミゼラブル」や「九十三年」を
書いた小説家として有名なユゴーさん。
彼がフランス文明の
中心的人物の一人であったこと、
ナポレオンの独裁に反対して約20年間も
亡命生活にあったことなど、意外と知られていないユーゴーについて書かれています。