「たかをくくる」の語源や由来は何?

「たかをくくる」の漢字表記は「高を括る」。

「たかをくくる」の語源や由来については
この漢字の意味を読み解くことでみえてきます。

 

「高を括る」の「高(たか)」とは
物の数や量を見積もったときの総額です。

「高を括る」の「括る(くくる)」とは
現在の意味と同じでまとめることです。

意味を直訳とすると
「見積り総額をまとめる」
という感じの意味になります。

 

そこから、せいぜいその程度だろうと
あまい予測をする際に使用されるように。

その後、「たいしたことはないと思う」
といった意味でも「高を括る」が使用され
現在の意味のように変化していきました。

 

江戸時代の作品である浮世草子の
「男色大鑑(なんしょくおおかがみ)」でも
「高をくくられ」という表現で使用されています。

折節買うてもらふ陰子にさへ高をくくられ、帯解かすまでの詫び事

男色大鑑

男色大鑑 (角川ソフィア文庫)

 

浮世草子(うきよぞうし)とは、江戸時代に誕生した文芸形式(小説)のひとつです。

あわせて読みたい
江戸時代 (1603年から1868年まで)とは?どんな時代だった?【重要人物の最期(死因)も公開中】 江戸時代はどんな時代だったのか? 江戸時代の歴史について わかりやすく簡単に解説します。 ※重要人物の最期なども年表にまとめました。 江戸時代とは?どんな時代だっ...

 

浮世草子の形式で最初に書いたのは井原西鶴
1682年に出した「好色一代男」が最初の作品となります。

あわせて読みたい
井原西鶴ってどんな人?代表作品は?【わかりやすく簡単な言葉で解説】   井原西鶴(いはらさいかく)は 江戸時代を生きた浮世草子作家、俳人です。 誕生時期:1642年 死亡時期:1693年9月9日 https://tromolo.jp/edo   井原西鶴とは...

 

あわせて読みたい
厳選!日本語の語源や由来一覧【日常会話で使う言葉を中心にまとめました】 日常会話で使う日本語を中心に、語源や由来を一覧でまとめました!   https://tromolo.jp/a https://tromolo.jp/ka https://tromolo.jp/sa https://tromolo.jp/ta ...
目次