福島県は
全国で3番目に広い都道府県で
約13,783平方kmの面積をもちます。
広い面積を持つ福島県は、
会津地方・中通り・浜通りと
3つの地方に分けられます。
同じ福島県でも、この3つは
まったく気候が異なり、
それぞれの地方特性の名物料理や
伝統工芸品などが生まれました。
この記事では
福島県の郷土料理(名物料理)や歴史などを紹介していきます。
福島県の郷土料理一覧
- いかにんじん
- こづゆ
- にしんの山椒漬け
- サンマのポーポー焼き
- ほっきめし
- 鯉の甘露煮
- キャベツ餅
- ざくざく
- みそかんぷら
- 大根もち
- つゆ煮しめ
- はらこ飯
- 豆数の子
- 三五八漬け
- あんこうのとも和え
- あんぽ柿のなます
- おひら
- 鯉のあらい
- 凍豆腐の卵とじ
- じゅうねんぼたもち
- しんごろう
- 鯉こく
- 馬刺し
- 打ち豆と切り昆布の煮物
- ぼうたら煮
- はっとう
- えご
- じゅうねん冷やだれ
- こんにゃくの白和え
- どんこ汁
参考:福島県 郷土料理(農林水産省公式HP)
福島県の郷土料理(名物料理)について
自然に恵まれ、
広大な土地をもつ福島県には、
たくさんの郷土料理(名物料理)があります。
ここでは2つの名物料理を紹介します。
- 喜多方ラーメン
- ニシンの山椒漬け
これらの名物料理を歴史などもふまえて解説していきます。
喜多方ラーメンとは?
喜多方ラーメンは県内にとどまらず、
多くの人が名前を知っている
福島県の有名な名物料理です。
福島県喜多方市発祥のご当地ラーメンで
「平打ち熟成多加水麺」という
ちぢれ麺が大きな特徴です。
かなり太い麺で、ゆで時間も
3分以上かかるといわれています。
また、水分を多く含んでいるので、
食感はツルツル・モチモチとしていて、
食べ応えがあります。
さらに、平たくちぢれていることにより、
スープがよく絡み、
多くの人たちに愛されています。
喜多方ラーメンのスープは、
基本的には醤油味がベースですが
店によって塩味やみそ味などもあり千差万別です。
喜多方ラーメンの歴史
喜多方ラーメンの歴史は
昭和2年までさかのぼります。
当時、市内にはラーメン屋がなく、
中国から渡ってきた「源来軒」の青年が
チャルメラを吹き、屋台を引いて
「支那そば」を売り歩いたことが
喜多方ラーメンの原点といわれています。
ニシンの山椒漬けとは?
ニシンの山椒漬けとは、
身欠きニシンと山椒の葉を交互に重ね
醤油・酢・砂糖などで作ったタレに漬けた
福島県の郷土料理です。
身欠きニシンとは、ニシンの干物のことで
ニシンの頭や内臓を取り除いたものを
乾燥させたものです。
ニシンの山椒漬けの歴史
江戸時代には北海道で獲れた
大量のニシンを干物として加工し、
海を渡って新潟港を通り、
はるばる会津まで運ばれました。
新潟と会津へニシンを運ぶ道は
「ニシン街道」とも呼ばれていたのです。
冷蔵庫のない時代でも、
長期保存が可能なニシンの干物は、
会津の人たちに大人気でした。
しかし、
いくら長期保存が可能とはいえ、
魚特有の生臭さがあり、
どうにからないかと工夫を凝らした結果
「ニシンの山椒漬け」が誕生したのです。
会津では春に山菜の山椒が収穫でき、
その山椒で漬けることにより、
ニシンの臭みを消すことができました。
さらに、ニシンの腐敗を防いで
保存性を向上させるだけでなく、
香りづけの効果もあり、
ニシンと山椒の相性は抜群に良かったのです。
先人の知恵ともいえる
ニシンの山椒漬けは、福島県の会津地方で家庭の味として広まりました。
まとめ
この記事では
福島県の郷土料理(名物料理)や歴史を紹介しました。