いちごの赤い実に、ちょこんと残る緑のヘタ。
指で取ると芯が残りやすく、包丁で切り落とせば甘い果肉まで一緒に削ってしまいます。数粒なら気にならなくても、ジャムやケーキ作りで1パック、2パックと向き合うと、この小さな作業が意外な手間になります。
そんなときに便利なのが、いちごのヘタ取り器。ストロベリーハラーとも呼ばれ、ヘタの根元をつまんだり挟んだりして、果肉をできるだけ残しながら取り除けるキッチンツールです。
今回は、日本製にこだわって選びたい方へ、ステンレス製や燕三条製を中心におすすめのいちごヘタ取りを紹介します。

日本製のいちごヘタ取りの魅力
いちごのヘタ取りは、小さくて単純な道具に見えます。
しかし、実際に使いやすさを左右するのは、先端の噛み合わせやバネの具合、いちごへ差し込む角度といった細かな部分。いわば、小さな道具ほど「数ミリの仕事」がものをいいます。
今回紹介する日本製品には、新潟・燕三条で作られたものや、ステンレスを生かしたシンプルな製品があります。
いちごだけでなく、ミニトマトのヘタ取りやじゃがいもの芽取りなどに使える製品も多く、いちごの季節が終わってからもキッチンの引き出しで眠りにくいのが魅力です。
日本製のいちごヘタ取りおすすめ5選
- 下村工業 フルベジ ピコ ヘタ取り FV-601|燕三条生まれの定番ヘタ取り
- 下村工業 フルベジスマイル 芽取り・ヘタ取り FVS-635|いちごやミニトマトの下ごしらえに便利
- 下村工業 味わい食房 芽取り・ヘタ取り AMH-707|シンプルで扱いやすい日本製
- 新考社 苺ヘタ取り アイデアルトリー C-356|ステンレス製のコンパクトなヘタ取り
- SUWADA 骨抜きトング|燕三条の技術を生かしたプレミアムな万能トング
下村工業 フルベジ ピコ ヘタ取り FV-601
まず候補にしたいのが、下村工業の「フルベジ ピコ FV-601」です。
新潟・燕三条で作られている日本製で、金属部分にはステンレススチールを採用。本体は約95×50×30mm、重量約16gと、手のひらに収まる小さな道具です。
使い方は、先端をいちごのヘタの根元へ押し込み、そのまま引き抜くというシンプルなもの。押し込むと先端が自然にすぼまる構造になっており、ヘタの下にある硬い部分まで狙いやすくなっています。
包丁で果肉ごと切り落とすのではなく、必要なところだけを小さく抜き取れるのが魅力。ジャム作りなど、大量のいちごを下ごしらえするときにも便利です。
いちごのほか、プチトマトのヘタ取りやじゃがいもの芽取りにも使用可能。食器洗い乾燥機にも対応しています。
日本製のいちごヘタ取りをAmazonで探すなら、まずチェックしたい定番です。
下村工業 フルベジスマイル 芽取り・ヘタ取り FVS-635
同じ下村工業から販売されている「フルベジスマイル FVS-635」も、日本製のストロベリーハラーを探している方に適した一品です。
金属部分はステンレス鋼、樹脂部分はポリプロピレン。本体サイズは約95×50×30mm、重量約16gで、FV-601とよく似た構造を採用しています。
いちごやミニトマトのヘタへ押し込み、つかんで抜き取るという軽快な使い方。じゃがいもの芽取りにも使えます。
FV-601と機能やサイズが近いため、両方を揃える必要はありません。Amazonで購入するときの価格や在庫を比較して、選びやすい方を候補にするとよいでしょう。
食洗機に対応しているため、ジャム作りなどで何度も使ったあとに洗いやすいのも利点です。
下村工業 味わい食房 芽取り・ヘタ取り AMH-707
華やかさよりも、毎日の台所で淡々と働いてくれる道具を選びたいなら「味わい食房 AMH-707」。
こちらも下村工業が手がける日本製で、ステンレスとポリプロピレンを組み合わせたヘタ取りです。
いちごやプチトマトのヘタを取るほか、じゃがいもの芽取りにも使用可能。約95×50×30mm、約16gとコンパクトで、キッチンの引き出しにも収まりやすいサイズです。
機構そのものはフルベジシリーズに近いため、違いを必要以上に難しく考える必要はありません。「味わい食房」シリーズで調理道具を揃えている場合や、Amazonでこちらの方が購入しやすい場合の有力候補になります。
食器洗い乾燥機に対応しているのもうれしいところです。
新考社 苺ヘタ取り アイデアルトリー C-356
「もっと道具らしい、シンプルなものがいい」という方には、新考社の「アイデアルトリー C-356」が似合います。
ステンレスを主体とした日本製で、ピンセットとトングの中間のようなミニマルな形。樹脂製のグリップを使ったタイプとは違い、金属の質感を生かした昔ながらの調理道具らしさがあります。
いちごのヘタをつまんで取り除くほか、じゃがいもの芽取り、プチトマトのヘタ取り、フキの皮むきなどにも使える多用途タイプです。
大がかりな仕掛けがないぶん、小さく収納できるのも魅力。
いちごの赤、ヘタの緑、そしてステンレスの銀色。余計な装飾のない姿には、昔から台所で使われてきた道具のような静かな美しさがあります。
SUWADA 骨抜きトング
専用のいちごヘタ取り器から少し視野を広げるなら、燕三条の老舗・諏訪田製作所が手がける「SUWADA 骨抜きトング」も注目です。
本来は魚の骨抜きを中心に設計されたステンレス製トングですが、メーカーが用途として「いちご・トマトのヘタ取り」を正式に挙げています。
全長約105mm、重量約40g。先端で対象をしっかりつかめる構造で、いちごのヘタ取りだけでなく、魚の骨抜き、イカや桃の皮むき、じゃがいもの芽取り、にんにくの皮むきなど幅広い下ごしらえに活躍します。
ほかのヘタ取り器より価格は高めですが、「いちごのためだけの道具は増やしたくない」という場合には、むしろ合理的な選択肢。
ひとつの仕事しかできない小道具ではなく、台所の細かな仕事を何役も引き受ける職人気質の一本です。食洗機にも対応しています。
日本製のいちごヘタ取りの選び方
いちごヘタ取りは、大きく分けると「差し込んで抜くタイプ」と「つまんで取るタイプ」があります。
たくさんのいちごをテンポよく処理したい場合は、下村工業のFV-601やFVS-635のような差し込みタイプが便利です。ジャムやスイーツ作りで何十粒も処理するとき、同じ動作を繰り返しやすくなります。
一方、道具をコンパクトにしたいなら、新考社C-356のようなステンレス製のつまむタイプが候補になります。
用途の広さまで考えるなら、SUWADA骨抜きトングも魅力的。いちごの季節以外にも魚や野菜の下ごしらえで使えるため、専用品を増やしたくないキッチンにも向いています。
また、頻繁に使うなら食洗機対応かどうかもチェックしておきたいポイントです。
最後に
いちごのヘタは小さいものですが、何十粒も並ぶと、その小ささがそのまま手間の山になります。
専用のヘタ取り器があれば、包丁で果肉まで切り落とすことなく、赤い実をきれいに残しながら下ごしらえできます。
なかでも最初の一つとして選びやすいのは、燕三条製の「下村工業 フルベジ ピコ FV-601」。シンプルなステンレス製なら「新考社 C-356」、道具そのものの質や多用途性まで求めるなら「SUWADA 骨抜きトング」も魅力的です。
いちごジャムを煮る朝も、ショートケーキを作る午後も。ほんの数センチの小さな道具が、下ごしらえの時間を思いのほか軽やかにしてくれます。
