「にべもない」の語源や由来は何?

「にべもない」の語源は「にべ」という海水魚の名前です。
※にべはスズキに似ている魚です

 

「にべもない」を漢字であらわすと
「膠もない」という言葉になります。

にべの浮袋からつくる膠(にかわ)も
当時「にべ」と呼ばれていました。

膠(にかわ)とは簡単に意味をまとめると
動物の骨や皮、腸などを固めたものです。
粘り気があるので粘着剤にも使用されます。

その粘り気の強さから
他人との親密感を表す言葉として
「にべ」が使用されたことが由来。

「にべがない」という言葉については
他人との親密感がないということになるので
「対応がそっけなくて冷たいこと」
といった意味で使用されるようになりました。

 

これは豆知識ですが
江戸時代の浄瑠璃(じょうるり)の
「心中天の網島」という作品の中で
にべもないという言葉が使用されています。

いとしいは叔母ぢゃ人。連合五左衛門殿はにべもない昔人

心中天の網島 (同時代ライブラリー―古典を読む (304))

 

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