動詞(どうし)とは何か?【意味を簡単にわかりやすく解説】

「動詞ってどういう意味?」
このように聞かれたとき、
動作などの動きのある言葉というイメージが浮かぶかと思います。

動詞に含まれるものはそれだけなのでしょうか?

 

この記事では、
動詞(どうし)とは何か?
正しい動詞の意味や種類、働きなどについても
簡単にわかりやすく解説していきます。

 

目次

動詞(どうし)とは何か?【意味を簡単にわかりやすく解説】

動詞の意味として、
辞書には次のように記載されています。

■動詞(どうし)

品詞の一つで、主に動作や状態を表し、項として主語や目的語などの名詞句をとる語である

なるべく簡単な言葉で
意味をわかりやすく解説していきます。

動詞とは何か?簡単に説明すると
物事の動作・作用・存在などを表した語です。

基本の形は
五十音図のウ段の音で終わるという特徴があります。

  • 動作➜どうする
    (例:食べる、走る、持つ)
  • 作用➜どうなる
    (例:溶ける、揺れる、垂れる)
  • 存在➜ある・いる
    (例:ある、いる)

また、
自立語で活用があるため
文中において単独で述語になることもあります。
※自立語で活用がある=その語だけで意味がわかって語尾の形が変わる

 

動詞の活用の種類と分類について

動詞の活用の種類

動詞は後ろにつく語によって、
次の6つに活用することができます。

  1. 未然形➜「〜ない、〜う、よう」に連なる形
  2. 連用形➜「〜ます、〜た」に連なる形
  3. 終止形➜言い切る形
  4. 連体形➜「〜とき」などの体言に連なる形
  5. 仮定形➜「〜ば」に連なる形
  6. 命令形➜命令の意味で言い切る形

 

動詞の分類

動詞の活用には6つの種類がありますが、
さらに次の5つに分類することができます。

  • 五段活用
  • 上一段活用
  • 下一段活用
  • カ行変格活用
  • サ行変格活用

 

動詞の分類【五段活用】

五段活用は活用語尾が
「あ・い・う・え・お」の
5つの段に渡って活用することのできる語です。

例えば、
「読む」を活用すると
語尾の変化は次のようになります。

  1. 未然形➜読ま(あ)ない、読も(お)う
  2. 連用形➜読み(い)ます
  3. 終止形➜読む(う)
  4. 連体形➜読む(う)とき
  5. 仮定形➜読め(え)れば
  6. 命令形➜読め(え)

 

動詞の分類【上一段活用】

上一段活用は活用語尾が
「い」段に活用することのできる語です。

例えば、
「見る」を活用すると
語尾の変化は次のようになります。

  1. 未然形➜見(い)ない
  2. 連用形➜見(い)ます
  3. 終止形➜見(い)る
  4. 連体形➜見(い)るとき
  5. 仮定形➜見(い)れば
  6. 命令形➜見(い)ろ、見(い)よ

 

動詞の分類【下一段活用】

下一段活用は活用語尾が
「え」段に活用することのできる語です。

例えば、
「食べる」を活用すると
語尾の変化は次のようになります。

  1. 未然形➜食べ(え)ない
  2. 連用形➜食べ(え)ます、食べ(え)た
  3. 終止形➜食べ(え)る
  4. 連体形➜食べ(え)るとき
  5. 仮定形➜食べ(え)れば
  6. 命令形➜食べ(え)ろ、食べ(え)よ

 

動詞の分類【カ行変格活用】

カ行変格活用は
「来る」だけにみられる特殊な活用です。

  1. 未然形➜来ない
  2. 連用形➜来ます
  3. 終止形➜来る
  4. 連体形➜来るとき
  5. 仮定形➜来れば
  6. 命令形➜来い

 

動詞の分類【サ行変格活用】

サ行変格活用は
「する」とその複合動詞「~する(ずる)」だけにみられる特殊な活用です。

  1. 未然形➜しない、せぬ、される
  2. 連用形➜します
  3. 終止形➜する
  4. 連体形➜するとき
  5. 仮定形➜すれば
  6. 命令形➜しろ、せよ

 

動詞の働き

動詞は
文の中でどの位置で使われるか、
またどんな品詞がつくかによって
4つの働きを持つことができます。

  • 主語になる
  • 述語になる
  • 修飾語になる
  • 接続語になる

 

動詞の働き【主語になる】

動詞に
助詞「の」「が」「は」「も」などがつくことで主語になります。

(例:動くのが~、やめるのは~)

動詞の働き【述語になる】

動詞には動作や作用を表すため、
「なにが~どうする」の文型の
「どうする」にあたる述語の働きがあります。

動詞単独である場合と、
助動詞や助詞を伴う場合があります。

(例:動く、やめた)

動詞の働き【修飾語になる】

動詞は
連体修飾語や連用修飾語になることができます。

連体修飾語は体言(名詞)を修飾し、
連用修飾語は用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾するものです。
※修飾とは、詳しく説明すること

(例:車が動く、いきなりやめた)

動詞の働き【接続語になる】

動詞に
接続助詞「て」「ば」「と」などがつくことで接続語の働きをします。

(例:動きすぎて、やめれば)

まとめ

動詞は
物事の動作・作用・存在などを表した語で、
主語、述語、修飾語、接続語など
形を変えてあらゆる文に使うことができます。

文章を組み立てるときや
文章を理解するためにも
正しい動詞の働きを知っておきましょう。

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