日本書紀(にほんしょき)は
奈良時代に成立した日本の歴史書です。
今からおよそ1300年前に
作成された貴重な史料のひとつです。
日本書紀とは何か?
どのような歴史書なのか?などなど
日本書紀について
この記事ではなるべくわかりやすく
簡単な言葉で解説していきます。
※古事記と日本書紀の違いについても解説しています。
日本書紀とは?
日本書紀は
720年(養老4年)に完成したとされる
日本で最初の勅撰正史(ちょくせんせいし)です。
勅撰正史とは、天皇の命令によって
国家が編纂した歴史書のことです。
日本書紀は古事記成立の8年後に完成します。
日本書紀は誰がつくった?
この日本書紀の編纂を考えたのは
当時日本を治めていた天武天皇でした。
天武天皇が681(天武10)年に、
「帝紀」および「上古諸事」の編纂を
川島皇子(かわしまのみこ)や忍壁皇子(おさかべのみこ)らに命じます。
日本書紀の編纂期間は
およそ39年間といわれており、
4か月で完成した古事記に比べると
かなりの時間を要しています。
そして720年に
舎人親王(とねりしんのう)が元正(げんしょう)天皇に
その完成を奏上したと言われています。
日本書紀の内容
日本書紀は
30巻と系図1巻から成立していて、
天地の始まりなどの神話「神代」から
天武天皇の次に即位した持統天皇までの
出来事が年代順に記載されています。
しかし、付属している系図1巻は
現存していません。
現存していない「帝紀」と「旧辞」を
基本資料にし、個人の手記や朝廷の記録、
中国や朝鮮の歴史書など多くの資料を
参考にして編纂されたと考えられています。
各時代の記事は「古事記」よりも詳細で、
異説や異伝を載せ編纂態度も合理的かつ
客観的であり、史書として整っています。
日本書紀と古事記の違いは?
古事記と日本書紀は、いずれも
天武天皇の命令によって編纂されています。
なぜ天武天皇は、同じ時期に
異なる歴史書を書かせたのでしょうか?
古事記と日本書紀は
編纂する方針が違っているのです。
古事記は、天皇による国土の支配や
皇位継承の正統性を国内に対して示しています。
一方の日本書紀では、
唐や新羅など東アジアに通用する正史を
編纂するという目的で書かれています。
そのため
日本書紀はすべて漢文で書かれており、
古事記は日本人に読みやすいように
万葉仮名と呼ばれる一種の仮名に混じった
独特の漢文体を用いた変体漢文です。
古事記と日本書紀の両者を比較することで
より具体的な古代国家を知ることができ、
これらは古代史研究の大変重要な史料とされています。
最後に
日本書紀とは何か?
どのような歴史書なのか?などなど
日本書紀について
この記事ではなるべくわかりやすく
簡単な言葉で解説しました。
古事記と日本書紀の違いについて
詳しく知ることであなたの理解が深まれば幸いです。
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