「合点(がってん)」の語源や由来については
日本の古くからの文化である和歌が関係します。
合点(がってん)という言葉はもともと
「和歌を評価するときに使用されていた点数」
みたいなものだとイメージするとわかりやすいです。
素晴らしい和歌に対しては
その頭に鉤点などをつけて評価し
その点を「合点」といっていました。
鉤点(かぎてん):鉤(かぎ)の形をした符号
※✅チェックマークみたいなイメージです
また、その点をつけること自体も
「合点」といっていたとされています。
このように和歌に点をつけることを
「点を合ふ」といっていたことが由来となり
それが「合点(がってん)」の語源になったそうです。
※「点を合ふ」を変体漢文で表すと「合点」になる。
そのため、合点の言葉の由来は
和製漢語であるとされています。
鎌倉時代に伊賀守橘成季によって編纂された
「集古今著聞集(ここんちょもんじゅう)」の中で
「合点」が使用された文章が残っています。
点を乞ひにやりたりければ、合点して、褒美の詞など
集古今著聞集
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合点(がってん)の意味については
時代とともに変化していきます。
回覧の文書(回覧板みたいなもの)などをみて
そのみた人が同意や承知を表現する際に
自分の名前の上に鉤形の印をつけることを
「合点」というようになっていきました。
そこから同意することや承知することを意味して
「合点」というようになっていったとされています。
江戸時代では「がてん」という形も登場して
合点(がってん)という読み方だけでなく
合点(がてん)と読むことも増えていきました。
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