歌舞伎とは近世初期に誕生した
日本の伝統的な演劇のことです。
※近世(きんせい)とは、日本の場合だとだいたい安土桃山時代から江戸時代までの期間を指します
「歌舞伎(かぶき)」の語源は
「傾く(かぶく)」という動詞です。
この動詞「傾く(かぶく)」の連用形が
名詞化して「かぶき」という言葉が生まれ
その当て字として「歌舞伎」と書かれました。
ただしこの「歌舞伎」という言葉は
近代になって登場した言葉となります。
もともとは「歌舞妓」という字が使用され
歌や舞をする女性のことを指す言葉でした。
この「歌舞妓」の「妓」は
舞妓(まいこ)さんの「妓」と同じ漢字です。
歌舞伎(かぶき)の語源になった
「傾く(かぶく)」という動詞は
中世末期ごろにでてくる言葉で
「頭を傾ける」といった意味です。
※中世(ちゅうせい)とは、日本の場合だと平安時代末期から室町時代までの期間を差します
別の意味で使用されることもあり
1603年の辞書「日葡辞書」の中で
普通ではないふるまいや身なりのことも
「かぶく」ということが記されています。
「かぶく」の名詞「かぶき」についても
「普通ではないふるまいや身なりの人」
といった感じの意味をもっていました。
この「かぶき」が語源となり
「かぶき踊り」という言葉が生まれ
それが現在の歌舞伎の由来になっています。
かぶき踊りが誕生したのは
17世紀初期ごろとなります。
出雲の阿国(おくに)が創始し
日本でかなり人気を集めたそうです。
この「出雲の阿国(おくに)」とは
歌舞伎の祖とされる女性のことです。
あの出雲大社の巫女だったとされています。
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