武田信玄は、現代の日本史ファンから
とても人気が高い戦国武将の一人です。
そんな武田信玄が使用していた家紋は
どのようなものだったのでしょうか?
この記事では
武田信玄の家紋の意味や由来だけでなく
武田菱の読み方や種類も紹介します。
武田信玄の家紋について
武田信玄の使っていた家紋は
「菱紋(ひしもん)」です。
そして、武田信玄が使用した家紋(菱紋)は
「武田菱(たけだびし)」と呼ばれています。
ひし形4つをひし形に組み合わせたもので
角張った形が印象的な幾何学的な文様が
特徴で日本では珍しい形です。
菱紋の意味
全国の武田家が、
この菱紋を使用していることでも
広く知られている家紋です。
菱紋について、日本中の武田家の結束を
アピールする狙いがあったと言われています。
しかし
よく見ると白線の太さが少し違うなどして
すべてが武田菱とは限りません。
これらは主に武田氏の分家が、本家に
遠慮をして違う形を使用したと考えられています。
- 三階菱
- 松笠菱
- 地黒菱
細かい分類に分かれています。
菱紋は300種類以上にアレンジされています。
なお武田菱は
商標登録されている為、許可がないと使えません。
菱紋の由来について
菱紋の由来としては、
植物の菱の実や葉の形から
きているとされています。
菱文様は、古く平安時代後期から
様々なところで使用されています。
正倉院の宝物、染織物、木工品などにも用いられています。
武田菱の由来について
武田菱の由来として一つは、
武田家の「田」の字をとったという説。
もうひとつは、
武田氏の祖・清和源氏一族である
源義光が着用した「楯無(たてなし)の鎧」に
ついていたのがこの菱紋であったという説です。
源義光が1050年の前九年の役
で勝利を住吉神社に祈願した際に、
ご神託によって武田家が鎧を賜ったそうです。
楯無の鎧の裾に菱紋がついていたことから
武田家の家紋にも使用し始めたと考えられています。
菱紋の種類について
武田氏は、菱紋について
いくつかの種類を用いていました。
- 四割菱(よつわりびし)
- 花菱
武田菱の意味について、武田氏は
割菱ほかに花菱も用いました。
花菱は、
裏紋または控え紋として使用していて、
女性などが優しさを表すためだといわれています。
菱紋を天皇家でも使っている!?
天皇陛下の一般参賀で
この武田菱と同じ紋章が
掲げられているのをご存知ですか?
ただ、これは武田家の家紋と
同じという意味ではありません。
実はこの紋章は、
均整の取れた美しいデザインなので
古くから天皇家でも愛用されていたのです。
平安時代では御簾の縁などに
描かれている文様でもあります。
最後に
この記事では
武田信玄の家紋の意味や由来だけでなく
武田菱の読み方や種類も紹介しました。