妊婦貧血とは何か?妊婦が貧血になると危険なの?【妊娠中の注意点】
妊婦が貧血になると危険なのか?
妊婦貧血や妊娠中の貧血について
なるべくわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
妊婦貧血とは何か?
妊婦貧血とは、
妊娠時にみられる貧血の総称です。
貧血とは、血液中に含まれている
赤血球や血色素(ヘモグロビン)が
不足している状態を言います。
妊婦さんの場合は
ヘモグロビン濃度が11.0g/dl未満、または
ヘマトクリット33%未満のものをいいます。
妊婦貧血になる原因
妊娠によって母体の血液量は1.5倍に増加します。
それと同時に胎児へも
血液の材料を供給しなければなりません。
その結果、妊娠中はいわゆる
血が薄まった状態になりやすいのです。
妊婦が貧血になると危険?
妊婦貧血は、妊婦さんに
次のような症状があらわれます。
- 動悸(心悸亢進)
- 息切れ(呼吸促迫)
- めまい
- 顔色不良、顔面蒼白
- 倦怠感
- 立ちくらみ
- 早産
- 分娩後の母体感染
血液は心臓から送り出されて
全身に酸素や栄養分、ホルモン、
熱などを運びます。
そのうち酸素は
血色素によって運ばれるので、この血色素が
不足すると全身に酸素不足が生じます。
この酸素不足を、心臓は
何とかして補おうとして余計に働いて
上記のような動悸、息切れを引き起こすのです。
妊婦貧血による赤ちゃんへの影響
また妊婦さんが貧血になると
赤ちゃんにも影響が出る恐れがあります。
空気のないお腹の中で、赤ちゃんは
自分で呼吸をすることはできません。
子宮の中にいる胎児は、
お母さんの子宮を流れている血液の中の
血色素が持っている酸素を、
胎盤とへその緒を通じて吸収して
呼吸をしています。
つまり、妊婦貧血は赤ちゃんの
酸素不足につながる恐れがあるのです。
妊婦貧血の予防は?
妊婦さんが妊婦貧血を予防するには
食生活の見直しがとても大切です。
- 積極的に鉄分を摂る
- ビタミンCを摂る
- 良質のたんぱく質を摂る
これらの栄養素について以下で解説していきます。
積極的に鉄分を摂る【妊婦貧血の予防】
妊婦貧血のほとんどが
鉄欠乏症貧血と言われています。
レバーや豚・牛もも肉、とりもつなどは
鉄分を多く摂取することができます。
ただしレバーやモツには
レチノールも多く含まれるので
過剰に摂ることは控えましょうね。
医師から鉄剤が処方されている場合には
十分摂取されているので、意識する必要はありません。
ビタミンCを摂る【妊婦貧血の予防】
妊婦貧血を予防するには
鉄分を摂る時に、同時に
ビタミンCを摂ると効果的です♪
果物や緑黄色野菜に多く含まれる
ビタミンCには鉄分の吸収を促す働きがあります。
良質のたんぱく質を摂る【妊婦貧血の予防】
良質なたんぱく質は、
減少した赤血球やヘモグロビンなどの
成分の材料となる栄養素です。
タンパク質は
体内に貯蔵されにくい栄養素なので、
毎回の食事にバランスよく
取り入れるように心がけましょう。
最後に
妊婦が貧血になると危険なのか?
妊婦貧血や妊娠中の貧血について
なるべくわかりやすく解説していきました。
あなたのマタニティライフに少しでも役立てば幸いです!