妊婦が昆布だしを使用すると危険？【妊娠中の食べ物の注意点】
「妊婦は昆布を食べ過ぎるとダメって本当？」
「妊娠中は昆布だしも食べない方がいいの？」
妊娠中は昆布だしを使用して
料理をしてもいいのでしょうか？
そして日本人の食卓でよく登場する
「昆布出汁(こんぶだしじる)」は、
妊娠中に飲むと危険なのでしょうか？
この記事では
妊婦が昆布だしを使用すると危険なのか？
妊娠中に昆布出汁を飲む時の注意点などについても
なるべくわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
妊婦が昆布だしを使用しても大丈夫？
結論からいいます。
妊娠中は昆布だしの使用を控えた方がいいです。
海藻類はミネラルを豊富に含み
栄養面でも優れた食材となります。
一方で毎日たくさん食べ続けると、
妊婦さんだけでなく赤ちゃんにも
悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、残念ながら
妊婦さんが日々の生活で昆布だしを
食べ続けることはオススメできません。
妊婦に昆布だしをオススメしない理由
どうして妊娠の期間中は
昆布だしを口にしない方が良いのか？
それは海藻類に含まれている
ヨウ素(ヨード)の過剰摂取が
妊婦さんや赤ちゃんに影響を与えるから。
ヨウ素はヨードとも呼ばれる栄養素で、
甲状腺ホルモンを合成するために必要です。
甲状腺ホルモンは、胎児の骨や脳を
発育するためにも必要な栄養素です。
妊娠中にヨウ素が不足すると
甲状腺の機能障害を引き起こす恐れがあります。
しかしその一方で、妊婦さんが
過剰にヨウ素を摂取してしまうと
赤ちゃんの甲状腺機能が低下する
可能性が出てくると厚生労働省は説明しています。
↓
妊娠中、あるいは授乳中の母親によるヨウ素の過剰摂取が原因で、新生児もしくは乳児に甲状腺機能低下が生じることが知られている。
特に海藻類の中でも群を抜いて
昆布にはヨウ素が豊富に含まれています。
日本人はヨウ素不足より過剰摂取に注意
「ヨウ素が不足しても赤ちゃんに
影響を与えるなら、どうすればいいの？」
そう心配する妊婦さんもいるでしょう。
日本人であればその心配は不要です。
なぜなら、様々な食品の中に
ヨウ素は含まれているからです。
特に日本人の食事においては
妊娠中にヨウ素が不足する心配よりも、
ヨウ素の過剰摂取の方が心配とされています。
妊婦が食べても問題のない昆布の量は？【妊娠中の昆布だしの摂取量について】
厚生労働省では、妊婦に必要な
ヨウ素の摂取量は170㎍/日で、
上限量を2000㎍/日としています。
※妊娠中のヨウ素の推奨量は一日240㎍です。
【一日にとるべき妊娠中のヨウ素の推奨量】
参考：日本人の食事摂取基準2020年最新版「ミネラル」(厚生労働省)
乾燥昆布は5gあたり約12000㎍の
ヨウ素が含まれているとしています。
また、とろろ昆布などは2g程度で
一日のヨウ素上限量を超えてしまう場合があります。
また、昆布ほどではないにしても
昆布以外の海藻類の食材の中にも、
ヨウ素が含まれていることがあるので
気をつけないといけないですよね。
海藻類を摂りすぎているかも…と心配な方は、
昆布だしからかつおだしに切り替えたり
昆布のだし汁は飲まないようにするなど
妊娠中の料理の際は工夫をすることをオススメします。
最後に
妊婦が昆布だしを食べると危険なのか？
妊娠中に昆布出汁を飲む時の注意点などについても
なるべくわかりやすく簡単に解説していきました。
あなたのマタニティライフに少しでも役立てば幸いです！
