産褥期(さんじょくき)とは?いつまで?【注意点も解説】
「産褥期ってどういう期間?」
「産褥期に気をつける事はあるの?」
産後の女性にとって重要な時期である
「産褥期」には、ママの心身に
どのような変化があるのでしょうか?
この記事では
産褥期(さんじょくき)とは何か?
産褥期の注意点などについても
なるべくわかりやすく解説していきます。
産褥期(さんじょくき)とは?
産褥期(さんじょくき)とは、
出産後に、母体が回復するまでの期間です。
「母体が回復する」とは、
女性の体が妊娠前の状態に戻っていくことですね。
産褥の期間は一般的に、
分娩後から6~8週間です。
妊娠や分娩によって大きくなった
子宮が少しずつ収縮していき、
妊娠していないときの状態に戻るまで
およそ約6週間かかります。
また医療用語ではありませんが、
産褥期の状態を「産後の肥立ち」とも言います。
母体の回復状態について
「産後の肥立ちが良い/悪い」などと
表現することもありますよ。
産褥期(さんじょくき)に起こること
産褥期(さんじょくき)は、
母体では主に次の2つの変化が現れます。
- 性器の復古(退行性変化)
- 乳汁の分泌(進行性変化)
これらの変化について以下で解説していきます。
性器の復古(退行性変化)
この産褥期には、
子宮および膣(ちつ)から
悪露(おろ)と呼ばれる分泌物が出ます。
個人差はありますが
産後3日~1週間ほどは褐色、
次第に黄色の悪露が排出されます。
だいたい4~6週間ほどで
悪露はなくなっていき、産後1ヶ月の頃には
ほとんど終わっているケースが多いようです。
1ヶ月健診の時に、お医者さんに診てもらうことが多いですね。
乳汁の分泌(進行性変化)
乳汁は、産後すぐに
分泌されるわけではありません。
産後2~3日頃から次第に
分泌されていくようになります。
はじめは黄色の初乳(しょにゅう)ですが
産褥3~4日頃には、白色不透明の水っぽい
成乳(せいにゅう)が出るようになります。
また乳房が張ったり、押すと痛みを感じたりするようになります。
産褥期(さんじょくき)の注意点
産褥期(さんじょくき)には、
心身ともに変化が生じます。
そのため、無理をしてしまうと
さまざまなトラブルが起こる可能性があり
気をつけないといけません。
産褥期に起こるトラブルは
主に次のようなことが挙げられます。
- 乳腺炎
- 子宮内感染
- 胎盤遺残
- 血圧の上昇
- マタニティブルー
- 産後うつ
産褥期の「褥」は、
「布団」を意味する言葉です。
つまり産褥期は布団を敷いて
しっかりと休むことが、
大切な時期ということです。
特に産後2週間前後は、
授乳やおむつ替えなど赤ちゃんの
お世話以外のことは、家族や周囲の人に甘えて
できるだけ体を休めるようにしましょう。
最後に
産褥期(さんじょくき)の注意点なども
なるべくわかりやすく解説していきました。
出産によって、ママの体は
とても疲れている状態です。
1日2日で治るものではありません。
産褥期は、周りの人に協力してもらい、
体も心もしっかりと休めることが大切です。