19世紀、日本は動乱の江戸時代を経て
明治維新期へと突入します。
西洋の文化を取り入れる風潮になり
文明開化が進んだ明治時代。
人々はどんな服装(ファッション)を
していたのでしょうか?
この記事では
明治時代の服装(ファッション)について
庶民の男性と女性の特徴を
中心に解説していきます。
庶民の男性の服装(ファッション)【明治時代】
軍隊の制服が洋装に移行したことから、
徐々に庶民の間でも西洋風の
服装(ファッション)が普及したようです。
しかし、洋服を着るのは
正式な場に出る際のフォーマルな装いで、
男性も普段は着物で生活する人が多かったようです。
都会を中心に洋服やシルクハットなどの
着用が広がりますが、当時の洋服は高価でした。
貴族など位の高い人たちはともかく
庶民の間ではぜいたく品だったのです。
そのため、庶民の間では
和服を着ながら足元だけブーツを履いたり
和服の上からコートを羽織るなど
「和洋折衷」のスタイルが生まれます。
これは明治特有のファッションといえますね。
ザンギリ頭【明治時代のファッション】
明治時代の男性のファッションで
大きく変化があったのはヘアスタイルですね。
ザンギリ頭を叩いてみれば、文明開化の音がする
これは有名な文明開化を
象徴とした都都逸(どどいつ)です。
散切り頭とは、ちょんまげを
切り落として刈り込んだ髪型のことで
公家や明治天皇が断髪したことによって
庶民の間にも徐々に浸透していったそうです。
庶民の女性の服装(ファッション)【明治時代】
女性の洋装が普及したのは
1883(明治16)年に洋風建築の
鹿鳴館(ろくめいかん)が建設されてから。
社交場でのイブニングドレスなどは
明治時代の女性のファッションの代表例の一つ。
お尻の部分を膨らませる
バッスルスタイルが流行しました。
しかし日本の女性にとって、
ウエストをきつく締めあげるコルセットの
ドレス姿は非常につらかったようで、
あまり長続きしなかったと言われています。
都会を中心に洋服、こうもり傘など
欧米スタイルの淑女が少しずつ登場します。
明治20年頃には和服にショールを羽織ることが流行します。
袴(はかま)の普及【明治時代のファッション】
現在も大学生の卒業式などで
着用している人が多い袴(はかま)は、
明治時代の女学校で普及します。
実は袴は、平安時代に誕生しましたが
早くに廃れてしまっていました。
しかし明治時代に着物だと
動くときに裾が邪魔になってしまう
問題を解決するために着用を始めたそうです。
最後に
この記事では
明治時代の服装(ファッション)について
庶民の男性と女性の特徴を中心に解説しました。
少しでもあなたの参考になれば幸いです。