平等院(びょうどういん)は
京都府宇治市にある寺院です。
平等院鳳凰堂(びょうどういんほうおうどう)とは
その中にある阿弥陀堂の別称で、
鳳凰が翼を広げた形に似ていることから
この名がつけられました。
この記事では
平等院鳳凰堂の歴史だけでなく
観光での見どころについても
分かりやすく解説していきます。
平等院鳳凰堂の歴史について
平等院鳳凰堂は
平安時代後期の1053年に、
当時の関白・藤原頼道によって
建立された阿弥陀堂です。
華やかな藤原摂関時代の
唯一といえる遺構であり、
大変貴重な建築物です。
当時の平等院鳳凰堂は
「阿弥陀堂」や「お堂」と呼ばれていて
「鳳凰堂」と呼ばれるのは
江戸時代の頃であることが分かっています。
平等院鳳凰堂の
本尊阿弥陀如来像は、
仏師定朝の確証ある唯一の遺作で、
国宝に指定されています。
堂内の中央には金色に輝く
丈六阿弥陀如来坐像が安置され
周囲の壁や扉には九品来迎図、
阿弥陀仏の背後の壁には
極楽浄土図が描かれています。
「続本朝往生伝」という平安時代の書に
「極楽いぶかしくば宇治の御寺をうやまえ」
という記述があり、当時の人々は
鳳凰堂を地上に出現した極楽浄土と
とらえていたことが分かります。
鳳凰堂の修理は、
1902年から1907年に半解体修理と、
1950年から1957年にかけて
解体修理が施されています。
平等院鳳凰堂は
「古都京都の文化財」として
ユネスコの世界遺産に登録されています。
平等院鳳凰堂の見どころとは?観光前に要チェック!
ここでは
平等院鳳凰堂の見どころを
紹介していきます。
観光前に要チェックです!
鳳凰堂【平等院の見どころ】
平等院のメインといえるのが、
平等院鳳凰堂です。
鳳凰堂の屋根で金色に輝く鳳凰像は、
一万円札の裏面に印刷されています。
極楽浄土に導くとされる伝説の鳥が
人々に喜び・幸せなどを届けるようにとの
願いが込められています。
ミュージアム鳳翔館【平等院の見どころ】
ミュージアム鳳翔館は、
1965年建立の旧宝物館の老朽化に伴い
2001年に開館した総合博物館です。
国宝の梵鐘や鳳凰だけでなく、
重要文化財の十一面観音立像などが
収蔵されています。
さらに最新のデジタル技術を用いた
コンピューターグラフィックスによる
映像で、鳳凰堂の歴史を見ることができます。
茶房 藤花【平等院の見どころ】
「茶房 藤花」は、
平等院の境内にある本格宇治茶を
味わえる日本茶の専門店です。
茶葉は、宇治市内・宇治郊外の
茶園から収穫されたものを使用して
100%京都府産となっています。
ぜひ、平等院まで観光に来た際は
京都の味を愉しんでください。
最後に
この記事では
平等院鳳凰堂の歴史や、
観光での見どころについても
なるべく分かりやすく解説しました。
寺院の歴史に興味のある方や
これから平等院鳳凰堂を
観光する予定の方などにとって
この記事が少しでも参考になれば幸いです。