「下戸(げこ)」や「上戸(じょうご)」の語源や由来は何?
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お酒をよく飲む人を「上戸(じょうご)」、お酒が飲めない人を「下戸(げこ)」っていうけど、この上戸とか下戸ってどういう意味??
柴犬
下戸と上戸の語源や由来について気になってきた
柴犬
「下戸(げこ)」や「上戸(じょうご)」の語源や由来について
「下戸(げこ)」と「上戸(じょうご)」。
それらの言葉の語源や由来を辿ると
なんと飛鳥時代までさかのぼります。
飛鳥時代の後半(701年)から続く
日本の法律(律令制)の中の言葉で
「上戸」と「中戸」と「下戸」がありました。
「戸」とは、郷(ごう)における課税の
最小単位として使用されていた言葉です。
この「戸」は、人の数や資産によって
「上戸」と「中戸」と「下戸」に分かれ
貧しい人たちは「下戸」に分類されました。
貧しい「下戸」はお酒を買う余裕がなく
裕福な「上戸」はお酒をたくさん買える。
そういったイメージが由来となり
- 「お酒が飲めない人=下戸」
- 「お酒を飲める人=上戸」
というようになったとされています。
そう表現するようになった時期は
はっきりとはわかっていませんが
平安時代くらいだと考えられています。
参考文献:暮らしのことば 新 語源辞典
豆知識ですが、日本の律令制は
唐(当時の中国)のシステムを参考に
藤原不比等らが作ったものです。
大宝律令などとよく呼ばれます。
この大宝律令は飛鳥時代後半である
701年に登場した日本の律令制です。