佐々木小次郎(ささきこじろう)は
宮本武蔵と決闘したことで有名な剣術家です。
※決闘の時期:江戸時代初期の1612年
また佐々木小次郎は
「燕返し」という剣法を
案出した人物でもあります。
そんな佐々木小次郎は
どんな刀を使っていたのでしょうか?
この記事では
佐々木小次郎の刀について紹介します。
佐々木小次郎の刀について
佐々木小次郎の愛刀は
「備前長船長光(びぜんおさふねながみつ)」で
あったと言われています。
備前長船長光とは
「物干し竿」という通称で有名です。
なぜ物干し竿?と思いますよね。
佐々木小次郎の愛刀「物干し竿」について、以下で詳しく解説していきます。
「物干し竿」ってどんな刀?【佐々木小次郎の刀】
佐々木小次郎は、あの有名な
宮本武蔵との「巌流島の決闘」に
この刀を持って行ったとされています。
それは、宮本武蔵の養子・宮本伊織が残した
「小倉碑文」に次の文章があります。
岩流、三尺の白刃を手にして来たり
岩流とは、佐々木小次郎のことです。
この「三尺の白刃」というのが
通称物干し竿・備前長船長光を指しています。
刃の部分が三尺余もあった為
その長さはまるで物干し竿のようであり、
後の世で「物干し竿」の名が定着したそうです。
三尺余というのは、現在の長さで
約1m程度といわれています。
ちなみに当時の刀の刃長は、
通常65~85㎝程度のものが多かったようです。
刃の部分だけで1mあったということで、かなり長い刀であることが分かります。
「物干し竿」を作ったのは誰?【佐々木小次郎の刀】
では、この「物干し竿」を作ったのは
一体誰だったのでしょうか?
「備前長船長光」を作ったのは
一説では備前長船長光の子で二代目の
左近将監(さこんしょうげん)長光と言われています。
左近将監長光とは
鎌倉時代中期から後期を生きた
備前国(現・岡山県)長船の刀工です。
備前長船長光の刀は古刀でありながら
珍しく、現代でも多く実在していて
国宝や重要文化財に指定されています。
この備前長船派の刀として、
東京国立博物館には「大般若長光」が
愛知県の徳川美術館には「津田遠江長光」
などが展示されています。
大般若長光は、足利将軍の宝刀といわれる貴重な古刀です。
「物干し竿」は実在するの?【佐々木小次郎の刀】
佐々木小次郎の愛刀である
「備前長船長光」通称「物干し竿」は
現在、残っているのでしょうか??
残念ながら実物が残っているという記録はありません。
しかし、熊本県にある
「宮本武蔵博物館」には、
刀の模造品が展示されています。
興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
最後に
この記事では
佐々木小次郎の刀について解説しました。