熊本県は九州地方に属する都道府県のひとつです。
加藤清正によって築かれた熊本城や世界最大のカツデラを持つ阿蘇山など様々な名所が存在します。
この記事では熊本県の郷土料理や歴史なども解説します。
熊本県の郷土料理一覧
- 馬刺し(ばさし)
- からし蓮根(からしれんこん)
- だご汁(だごじる)
- 焼鮎の甘露煮(やきあゆのかんろに)
- いきなり団子(いきなりだんご)
- がね揚げ(がねあげ)
- 南関あげ巻き寿司(なんかんあげまきずし)
- つぼん汁(つぼんじる)
- 阿蘇高菜漬け(あそたかなづけ)
- 赤ど漬け(あかどづけ)
- 寒漬け(かんづけ)
- このしろの姿寿司(このしろのすがたずし)
- 豆腐の味噌漬け(とうふのみそづけ)
- ぶたあえ
- 巻柿(まきがき)
- まぜ飯(まぜめし)
- たこ飯(たこめし)
- かすよせ
- こっぱもち
- シャクの天ぷら(しゃくのてんぷら)
- 鯛そうめん(たいそうめん)
- 山するめのきんぴら(やまするめのきんぴら)
- 太平燕(たいぴーえん)
- とじこ豆/豆菓子(とじこまめ/まめがし)
- 馬肉蕎麦(ばにくそば)
- 一文字のぐるぐる(ひともじのぐるぐる)
- 蛇腹大根の煮物(じゃばらだいこんのにもの)
- 骨かじり(ほねかじり)
- 柚餅子(ゆべし)
熊本県の郷土料理「馬刺し」
馬刺しとは熊本県の郷土料理で
馬の肉を生で食べるものです。
馬の生肉を薄く切って、
玉ねぎのスライスやおろし生姜、
にんにくなどを薬味に甘口の醤油と一緒に食べます。
ハラミ、フタエゴ、タテガミ、
赤身の食感と味わいは多様で、
それぞれの部位で味を楽しめます。
食べ方も刺身だけでなく
焼肉や燻製、しゃぶしゃぶなど
現在では全国で食されています。
馬刺しの特徴は
高タンパク質で低カロリーであり
コラーゲンは牛肉の約3倍も
多く含まれていることです。
非常に健康食であるだけでなく
最高級のものはばら肉やロースの
中から特に霜降りの良いところだけを
選び出してあり、その味わいは格別だと言われています。
また、馬肉の切り口が
桜色になることから
「桜肉」とも呼ばれています。
馬刺しの歴史
馬刺しの歴史に関しては諸説あります。
加藤清正が食糧難のときに
領地肥後熊本に広めた説があります。
昭和中期になると、牛肉や豚肉の代わりに
役目を終えた農耕馬や軍馬を食べる習慣が
一気にその地に広まったとされています。
また、熊本県は昔から馬の名産地で、
馬の生産と直結した文化が
根付いていたと考えられています。
熊本県の郷土料理「からしれんこん」
辛子蓮根(からしれんこん)は
熊本県で有名な郷土料理です。
良く洗ったレンコンの両端を
切り落としてから茹でて陰干しします。
そしてレンコンの穴に
辛子味噌をつめて数時間おき、
衣をつけて揚げる料理です。
レンコンの食感と辛子味噌は
相性が抜群で、その味わいは
ご飯のおかずとしてだけではなく、
酒のつまみとしても非常に美味しく食べられます。
お土産としても人気で、
熊本県の冠婚葬祭に欠かすことの
できない辛子蓮根は、熊本県の名物料理のひとつです。
からしれんこんの歴史
からしれんこんは江戸時代、
肥後藩主の細川忠利が病弱だったため、
滋養強壮を目的として作られ、
献上されたのが始まりという話が有名です。
からしれんこんの切り口が
細川家の家紋に似ていたため
しばらくは門外不出の料理でしたが、
明治時代以降に一般に製法が広がったそうです。