授乳中にカフェインを摂取すると危険?【母乳期間中の飲み物の注意点】
「妊娠中はカフェインを制限してました。」
「授乳中もカフェインは摂っちゃダメなの?」
コーヒーや紅茶、緑茶等に含まれる
”カフェイン”は、授乳中に飲むと
乳幼児に影響を与えるのでしょうか?
この記事では
授乳中にカフェインを摂取すると危険?
授乳中にカフェインを摂取する注意点などについても
なるべくわかりやすく解説していきたいと思います。
授乳中にカフェインを摂っても大丈夫?
結論から言いますと、授乳中は
少量であればカフェインを摂ってOKです。
おもにカフェインが含まれているのは
次の物が挙げられます。
食品名 | カフェイン濃度 | 備考 |
カフェインを多く添加した清涼飲料水 | 32~300mg/100ml | 製品によって異なる |
インスタントコーヒー(顆粒製品) | 80mg | 2g使用した場合 |
コーヒー(浸出液) | 60mg/100ml | コーヒー粉末10g、熱湯150ml |
紅茶(浸出液) | 30mg/100ml | 茶5g、熱湯360ml |
せん茶(浸出液) | 20mg/100ml | 茶10g、90℃430ml |
ほうじ茶(浸出液) | 20mg/100ml | 茶15g、90℃650ml |
烏龍茶(浸出液) | 20mg/100ml | 茶15g、90℃650ml |
玄米茶(浸出液) | 10mg/100ml | 茶15g、90℃650ml |
参考:食品に含まれるカフェインの過剰摂取について(厚生労働省)
母乳への影響【授乳中のカフェイン摂取】
授乳中のママがカフェインを摂取すると
摂取した0.5~1.5%のカフェインが
母乳に移行すると言われています。
カフェインは摂取してから
30~60分で血液濃度が最高に到達して、
その分母乳にも含まれてしまいます。
そのため母乳を赤ちゃんに与える直前に
カフェインを摂取することは控えましょう。
授乳中にコーヒーなどを飲む時には
なるべく授乳が終わった後にしましょう。
赤ちゃんへの影響【授乳中のカフェイン摂取】
赤ちゃんは、大人と比べて
カフェインの排出機能はまだ未熟です。
大人では5時間程度なのに対して
新生児はカフェインを排出するのに、
およそ100時間、生後3~5ヶ月の乳児は
14時間もかかると考えられています。
また耐性の少ない
赤ちゃんがカフェインを摂取すると
次のような症状を起こす可能性があります。
- 興奮して落ち着きがなくなる
- 不眠になる
- 寝つきが悪くなる
- よく泣くようになる
月齢が低いほどカフェインの影響を
受けやすいので、特に子供が小さいうちに
お母さんが大量にカフェインを含む
食品や飲料を摂取するのは控えた方が良いといえます。
授乳中のカフェイン摂取量について
日本では、授乳中の女性に対して
明確なカフェイン摂取の上限量は
定められていません。
ただカナダ保健省(HC)では
授乳中の女性のカフェイン摂取について
次のように注意喚起を行っています。
・少量のカフェイン摂取はほとんどのカナダ人にとって懸念はないが、過剰摂取は不眠症、頭痛、イライラ感、脱水症、緊張感を引き起こすため、特に子供や妊婦、授乳中の女性は注意すること。
・カフェインの影響が大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は最大300mg/日(マグカップで約2杯)までとする。
参考:食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A(厚生労働省)
また他の海外の機関などでも
妊娠中の女性は200~300mg/日の
カフェイン摂取量を上限としています。
心配であれば、授乳中の場合も
カフェインを一日200~300mg以上
摂取することは控えた方が良いといえるでしょう。
最後に
授乳中にカフェインを摂取すると危険か
授乳中にカフェインを摂取する注意点などについても
なるべくわかりやすく解説していきました。