接続詞(せつぞくし)とは何か?【意味を簡単にわかりやすく解説】

「接続詞って何?」
このように聞かれたときどのように説明しますか?

接続詞は主に6つの種類に分かれており、
それぞれ働きが違います。

この記事では、
接続詞(せつぞくし)とは何か?
正しく使うために
接続詞の意味や種類などについて
簡単にわかりやすく解説していきます。

 

目次

接続詞(せつぞくし)とは何か?【意味を簡単にわかりやすく解説】

接続詞の意味として、
辞書には次のように記載されています。

■接続詞(せつぞくし)

文と文、節と節、句と句、語と語など
文の構成要素同士の関係を示す役割を担う品詞のひとつである。
活用しない独立語である。

なるべく簡単な言葉で
意味をわかりやすく解説していきます。

接続詞とは何か?簡単に説明すると
前後の語句や文をつなぐ役割をします。

単独で接続語として用いるため活用はしません。
※活用しない=語尾が変化しない

接続詞の種類

接続詞には次の6つの種類に分けることができます。

  • 順接
  • 逆説
  • 説明・補足
  • 並立・添加
  • 対比・選択
  • 転換

接続詞の種類【順接】

順接の接続詞は
接続詞の前の文が原因・理由を表し、
その後ろの文が事柄の結果・結論となる文節を結びつける働きをします。

順接の接続詞には次のようなものが挙げられます。

  • だから
  • それで
  • すると
  • したがって
  • ゆえに

接続詞の種類【逆説】

逆説の接続詞は
接続詞の前の文の事柄に対して
その後ろの文は予想に反する結果や展開を表す文節を作ります。

逆接の接続詞には次のようなものが挙げられます。

  • しかし
  • ところが
  • けれども
  • でも
  • なのに

接続詞の種類【説明・補足】

説明・補足の接続詞は
接続詞の前の文の事柄に対して
その後ろは説明や補足が続く文節を作ります。

逆接の接続詞には次のようなものが挙げられます。

  • なぜなら
  • つまり
  • ただし
  • すなわち
  • もっとも

接続詞の種類【並立・添加】

並立は
前後の事柄を対等に並べて示す働きがあり、
別名で並列ともいいます。

添加は
前の事柄にあとの事柄を付け加える
補足的な働きがあり、
別名で累加ともいいます。

※並立と添加は区別がつきにくいため、接続語の種類としてはひとまとめ

並立(並列)の接続詞には次のものが挙げられます。

  • また
  • および
  • ならびに

また、添加(累加)の接続詞は次のものが挙げられます。

  • そして
  • それから
  • なお
  • しかも
  • それにそのうえ

接続詞の種類【対比・選択】

対比・選択の接続詞は
前後の事柄のどちらかを選ばせるような文節や
比べたりするような文節を作る役割があります。

対比・選択の接続詞には次のようなものが挙げられます。

  • または
  • もしくは
  • それとも
  • あるいは

接続詞の種類【転換】

転換の接続詞は
前の事柄に対して後ろの話題を変える文節を作るときに用います。

転換の接続詞には次のようなものが挙げられます。

  • さて
  • ところで
  • では
  • ときに

接続詞と接続語の違い

接続詞と接続語は区別がわかりにくく、
同じように捉えられていることもありますが違います。

接続詞とは
品詞で単語を文法上の性質によって分類したものです。
(例:動詞、形容詞、名詞など)

一方、接続語は文の成分を表したものです。
(例:主語、述語、修飾語など)

つまり、
接続詞は単独で接続語になり、
接続語は接続助詞を
体言や用言の後ろにつけることで接続語となります。
※主な接続助詞は「ば、と、ても、ので、から、て、けれど、が、ながら」など

例えば、
次のようなものが接続助詞を伴った接続語です。

  • 名詞+接続助詞➜春だから、もっと桜を見たい。
  • 動詞+接続助詞➜走ったので、汗をかいた。
  • 形容動詞+接続助詞➜大好きだけれど、他のものも好き。

まとめ

接続詞は
前後の語や文とをつなげて、
説明したり比較したりとさまざまな役割を持ちます。

そのため間違った接続詞を使うと
誤解されてしまうこともあります。

相手との会話の中でや
手紙などで思いを伝えるとき、
正しい接続詞の意味や種類を理解して使うようにしましょう。

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