津山城(つやまじょう)は
岡山県津山市山下にあったお城です。
津山城はどんな城だったのか?
津山城の城主は誰だったのか?
この記事では
津山城の歴史や城主だけでなく
観光での見どころについても
分かりやすく解説していきます。
津山城の歴史について
津山城の歴史をたどると
江戸時代にまで遡ります。
1603年、森忠政が
現在の津山に転封します。
※転封(てんぽう):江戸幕府の命令で、大名の領地を他の場所に移すこと。
また、当時は「鶴山」でしたが、
このときに地名を「津山」と改め
津山城の築城に着手し始めます。
13年の歳月をかけて
天守、櫓、城門など80棟が
建ち並ぶ近世城郭となりました。
1616年、森忠政が
津山城の城主となります。
津山城は、本能寺の変で討死した森蘭丸の弟森忠政が、鶴山(つるやま)に築いた平山城です。
明治の廃城令で、建造物は取り壊されましたが、地上から45mに及ぶ立派な石垣が当時の面影を残しています。引用:津山市公式観光サイト
津山城の城主は変化していきます。
初代城主の森家は断絶し、
浅野氏が津山城の城主になり
その後松平氏が津山城の城主に。
明治時代の廃藩置県までの間、
この松平家が津山城の城主でした。
1809年、火災により本丸が消失。
1876年の廃藩置県、廃城令によって
津山城は大蔵省管理となり競売されます。
そして津山城の天守や櫓などが壊されますが
それを機にお城の保存運動も起こり始めました。
1900年、城跡は町有化され
「鶴山公園」となります。
※鶴山公園の読み方:かくざんこうえん
1963年には、津山城跡が史跡に認定されます。
※史跡(しせき):昔の建造物などの中でも歴史や学術上価値の高いものを指し、国や自治体によって指定されるもの
その後、石垣の修復工事が行われ、
2002年には築城400年記念として
備中櫓復元工事、太鼓塀を復元します。
津山城は2006年に
「日本100名城」の67番に選定されました。
津山城の見どころとは?観光前に要チェック!
ここでは
津山城の見どころを
紹介していきます。
観光前に要チェックです!
石垣【津山城の見どころ】
今も残っている堅牢な石垣から
かつて5層の天主がそびえていた
壮大な姿が想像できます。
扇の勾配といわれる
石垣をよく観察すると、3種類の技術が
使われていることが分かります。
これは、築城時に新しい技術を
次々と取り入れていったからと
考えられており、石垣には刻印も刻まれています。
津山城の石垣は、築城時の人たちが
残したものではないかといわれています。
備中櫓【津山城の見どころ】
1873年の廃城令で
すべて取り壊されましたが、
2002年にこの備中櫓が復元されています。
城内最大の規模の櫓で
内部は御殿様式が用いられています。
さくらまつり【津山城の見どころ】
例年、4月1日から4月15日の間に
「津山さくらまつり」が行われます。
春には1000本近くの
ソメイヨシノが咲き誇り、
「さくら名所100選」にも選ばれています。
このイベントでは
郷土芸能ステージやお茶席、
グルメイベントなど期間中は
いくつもの催しがあり、県外・海外からも
たくさんの観光客が訪れています。
最後に
この記事では
津山城の歴史や城主、
観光での見どころについても
なるべく分かりやすく解説しました。
日本のお城の歴史や城主に興味のある方や
津山城に観光する予定の方などにとって
この記事が少しでも参考になれば幸いです。