「切手(きって)」の語源は
「切符(きっぷ)」と「手形(てがた)」です。
切符の「切」と手形の「手」をとって
「切手」が誕生したことが由来です。
切手という言葉は
昔から使用されてきた言葉で
時代とともにその意味は変化しています。
- 室町時代の切手の由来
- 江戸時代の切手の由来
- 明治時代の切手の由来
目次
室町時代の切手の由来
現在だと「切手」といえば
郵便切手のことを指しますが
室町時代では「為替」のことを
「切手」といっていたそうです。
「為替」とは簡単にいうと
現金や現物の代わりになるものです。
※現在は為替(かわせ)と読みますが
室町時代では為替(かはし)と読みます。
また、年貢などの預かり証のことを
「切手」ということもあったそうです。
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江戸時代の切手の由来
江戸時代における切手は
様々な意味をもっていました。
営業許可証や金銭の前払い証券、
借用証文なども「切手」といったそうです。
また当時の文学作品(浄瑠璃や雑俳)の中でも
「切手」という言葉は多々使用されています。
↓
平家女護島にでてくる
「船路関所の通り切手」
の切手の意味は「通行切手」。
雑俳「たみの笹」にでてくる
「おづおづと切手を出す芝居口」
の切手の意味は「劇場の入場券」。
雑俳「誹風柳多留」にでてくる
「切手を見せて田楽を喰ひに行き」
の切手の意味は「通行証」です。
※江戸吉原の遊女が大門から出る際の通行証
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明治時代の切手の由来
明治時代の初期では
鉄道の乗車券のことを
「切手」といったそうです。
1871年(明治時代)に、
近代郵便制度がはじまり
郵便切手がついに誕生。
そこから現在までずっと
「切手」=「郵便切手」
という意味になりました。
豆知識ですが、この郵便制度は
イギリスの制度を元にしています。
過去にイギリスに留学していた
郵便制度の父といわれる前島密が
「切手」という名称を決めたとされています。
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