長谷寺(はせでら)は神奈川県鎌倉市にあるお寺です。
長谷寺はどんな寺だったのか?
この記事では
長谷寺の歴史だけでなく
観光での見どころについて
わかりやすく解説していきます。
長谷寺の歴史をわかりやすく簡単に
寺伝によると、長谷寺は奈良時代の736年に
藤原房前(ふじわらのふささき)が十一面観音像を
御本尊として開山したことが起源となります。
豆知識ですが、本尊の十一面観音像は、奈良県の長谷寺に安置されている十一面観音像と同じ木から彫られていると伝わっています。
長谷寺は創建以来、
歴代の権力者によって
伽藍や本尊の修復が行われています。
1342年に足利尊氏が伽藍と像を修復、
1392年には足利義満が観音像の光背を
修復した記録が残っています。
さらに
1547年には北条氏康の寄進を受け
1591年に徳川家康から朱印状を賜り
1607年に伽藍の修復が施されます。
また、1607年の伽藍修復をきっかけに
光明寺の支配下に入り、浄土宗に改宗。
1645年には若狭小浜藩の
藩主・酒井忠勝によって、
長谷寺のお堂が改修されました。
1945年頃の太平洋戦争終戦直後、
金戒光明寺・知恩院といった
浄土宗の二大本山が独立した混乱期に
長谷寺は浄土宗から独立して単立となりました。
長谷寺の見どころとは?観光前に要チェック!
ここでは
長谷寺の見どころを
わかりやすく簡単に紹介していきます。
観光前に要チェックです!
十一面観音像【長谷寺の見どころ】
境内の奥に堂々とたたずむのが
ご本尊である「十一面観音像」です。
錫杖と呼ばれる法具の杖を右手に持ち
岩座の上に立つ、独特の姿をしています。
何度か修復されていますが、室町時代の頃造られたものと推定されています。
アジサイ【長谷寺の見どころ】
長谷寺は鎌倉で屈指の
アジサイの名所で知られています。
眺望散策路はアジサイ散策路とも呼ばれ
2500株以上のアジサイが植えられていて
鎌倉でも人気の観光スポットなんです。
例年、5月下旬からアジサイは咲き始め
本格的な見ごろは6月中旬あたりです。
日本特有の梅雨に長谷寺を訪れれば、40種類以上の美しいアジサイを楽しめます。
阿弥陀堂【長谷寺の見どころ】
本堂の右手に位置するのが阿弥陀堂で、ここには金色に輝く「阿弥陀如来坐像」が安置されています。
鎌倉幕府の初代将軍である源頼朝が
厄除けの為に造立したといわれますが、
室町時代の制作という説もあります。
この像は、廃寺となった誓願寺の本尊だったもので「鎌倉六阿弥陀」のひとつです。
最後に
この記事では
長谷寺の歴史や見どころについて
なるべくわかりやすく簡単に解説しました。
日本のお寺の歴史に興味のある方や
これから長谷寺を観光予定の方にとって
この記事が少しでも参考になれば幸いです。