かつて米沢牛の産地である
米沢では、四つ足の動物は
食べないとされていました。
しかし、明治時代に来日した
ダラスという英語教師が米沢牛を食べた際に
その美味しさの素晴らしさに
気付いたといわれています。
米沢牛とはどんな和牛か
特徴や値段の相場なども解説していきます。
米沢牛とは?
米沢牛とは、山形県米沢市がある
置賜(おきたま)地方3市5町で
肥育された黒毛和種が、一定の基準を
満たした場合に呼ばれるブランド牛肉です。
読み方は、「よねざわぎゅう」と
されています。
松阪牛、神戸牛、近江牛に並ぶ
日本三大和牛の一つといわれています。
そのため、時には日本四大和牛と
呼ばれることもあるようです。
米沢牛の定義
米沢牛銘柄推進協議会では
以下の基準を満たす牛肉を
「米沢牛」と定義しています。
- 山形県置賜三市五町に居住し、本協議会が
認定した飼育者が登録された牛舎で
18か月以上飼育したもの - 未経産又は去勢の黒毛和種
- 本協議会が認めた共進会などで出品したものも含む
- 生後32か月以上で肉質等級3等級以上のもの
- 放射性物質が「不検出」であること
置賜三市五町は、
- 米沢市
- 南陽市
- 長井市
- 高畠町
- 川西町
- 飯豊町
- 白鷹町
- 小国町
です。
また、放射能物質の
定量下限値は25Bq/kgと
定められています。
米沢牛と山形牛の違い
山形牛も米沢牛も、
同じ山形県で生産されていますが、
何が違うのでしょうか?
次の3つの基準を満たした牛肉を
「山形牛」として認定しています。
- ※山形県で最も長く肥育された
未経産及び去勢の黒毛和種※ - 肉質等級4等級以上
(※の条件を満たした場合は、3等級も含む) - 放射性物質が「不検出」であること
つまり、山形牛は山形県で育てられた
ブランド牛全般に対し、米沢牛はさらに厳しい条件の中で肥育された黒毛和種といえます。
米沢牛の特徴
米沢牛には
以下の特徴があります。
- 脂身がしっかり浸透した赤身
- 香りがのある肉質
- きめ細かい霜降り
- とろけるような質感
高い山々に囲まれた米沢盆地は、
寒暖の差が厳しい気候かつ最上川流域の土地で、
トウモロコシや大豆・麦など
米沢牛に必要な飼料に恵まれています。
長い年月をかけ、ゆっくりと育てた
米沢牛は、上質の脂が作り出され、
口の中でとろけるような肉牛となります。
米沢牛の値段の相場
米沢牛はどのくらいの
値段が相場なのでしょうか。
100gあたりのそれぞれの部位の
値段相場は以下の通りです。
※値段の変動があります。参考価格です。
- サーロイン…2,500円
- ヒレ…3,500円
- ランプ1,800円
- ロース…2,500円
- 肩ロース…1,900円
- モモ…2,000円
とろけるような肉質の米沢牛は、
ステーキはもちろんのこと、
すき焼き・しゃぶしゃぶ・焼肉など
どんな調理法でも最高のおいしさは間違いありません。
まとめ
この記事では
米沢牛とはどんな和牛か
特徴や値段の相場を解説しました。
少しでも役に立てば幸いです。