脂質(ししつ)とは、どういう栄養素なのか?
一日あたりの摂取目安量は何グラムなのか?
などなど、脂質の種類などにも触れながら
脂質についてわかりやすく解説していきます。
脂質とは何か?わかりやすく簡単な言葉で解説
脂質とはどういうものなのでしょうか。
まずは厚生労働省の公式ページから
脂質の解説を確認してみましょう。
以下のように解説されています。
炭水化物、たんぱく質と並ぶエネルギー産生栄養素のひとつ。体内でエネルギー源として、あるいは細胞膜を構成する成分や生理活性物質として働く。
簡単にわかりやすくまとめると
3つの種類があるエネルギー産生栄養素
(旧:三大栄養素)のうちの1つが脂質です。
■エネルギー産生栄養素
- タンパク質
- 炭水化物(たんすいかぶつ)
- 脂質(ししつ)
※昔は「三大栄養素」という言葉もありましたが
現在は「エネルギー産生栄養素」が正式名称です。
人間の身体になくてはならない栄養素のうち、エネルギー(カロリー)源となる「たんぱく質・脂質・炭水化物」を『エネルギー産生栄養素』と呼んでいます。以前は、三大栄養素とも言われていました。
ちなみに、農林水産省では
食品に含まれている栄養素のことを
5大栄養素と定義しています。
五大栄養素
食品に含まれている栄養素のこと。炭水化物、脂質、たんぱく質、無機質、ビタミンの5つを表します。
引用:農林水産省公式ページ
つまり脂質は、五大栄養素の1つともいえます。
脂質の特徴
脂質は水に溶けない
という特徴があります。
「脂質」という響きで、
敬遠しがちかもしれませんが、
人間に必ず必要なエネルギーです。
また、食品によっては、
脂質が含まれていることで
おいしくなったり、食べやすく
なっていることもよくあります。
脂質の種類
実は、脂質にも
いくつか種類があるのです。
脂質は3つに大別されます。
- 単純脂質
- 複合脂質
- 誘導脂質
これらについてを
以下で詳しく解説します。
単純脂質
私たちが摂取する脂質のほとんどが、
この単純脂質に含まれる
トリアシルグリセロールというものです。
また、この単純脂質は
過剰に摂取すると
体脂肪として蓄えられます。
単純脂質の代表は
中性脂肪といえます。
また
中性脂肪の過剰摂取は
脂質異常症になる危険があるため、
注意が必要です。
しかし、脂肪には
衝撃を和らげるクッションとしての役割、
体温を一定に保つ役割もあるので、
不足させるわけにはいきません。
複合物質
複合脂質とは、
単純脂質にリン酸や、糖を含んだものです。
そのため、複合脂質は
燐(リン)脂質と糖脂質があります。
リン脂質は、動植物界に広く存在していて、
人間の細胞の膜を構成しています。
誘導物質
誘導物質とは、
単純脂質や複合脂質から、
加水分解によって生成された脂質です。
誘導脂質には主に3種類あります。
- 脂肪酸
- コレステロール
- 脂溶性ビタミン
また、脂溶性ビタミンとは、
脂質に溶ける性質を持つビタミンのことです。
脂溶性ビタミンは
脂質を摂ることで上手に体内吸収されるので、
脂質制限をしていると
吸収しにくくなるビタミンなんです。
脂質の一日あたりの摂取目安量
脂質の一日あたりの摂取目安量は
どのくらいなのでしょうか?
一日に必要なカロリーは、
年齢・性別によって異なりますが
脂質の摂取目安量は老若男女問わず、
カロリー全体の20~30%が
理想といわれています。
体内で脂質1g=9kcalとなります。
- 18~49歳の男性…
脂質58~88g - 18~49歳の女性…
脂質43~66g
また、現代社会において、
脂質は不足することより
過剰になることが多いので、
摂り過ぎないくらいに意識すると良いかもしれません。
脂質は、同じ重さで比べると、炭水化物やたんぱく質よりも大きなエネルギーを持っています。したがって、脂質の多い食品は少量でも大きなエネルギーを持っており、脂質をとりすぎると、特に運動不足の場合にはエネルギーのとりすぎになります。
引用:農林水産省公式ページ
まとめ
この記事では
脂質(ししつ)とはどういう栄養素なのか?
一日あたりの摂取目安量は何グラムなのか?
などなど、脂質の種類などにも触れながら
脂質についてわかりやすく解説しました。
少しでも参考になれば嬉しいです(*^^*)