焼きたての食パンは、見た目以上に繊細です。
切れ味の鈍い包丁で押し込むと、せっかく膨らんだ気泡までぺしゃり。パン切り包丁なら、ノコギリのような波刃が表面をとらえ、ふわりとした形を残したまま切り進められます。
日本には、岐阜県関市や新潟県燕三条など、世界にも知られる刃物の産地があります。
今回は、そんな日本のものづくりを感じられる国産パン切り包丁から、食パンやバゲットを切りやすい5本を紹介します。
日本製のパン切り包丁おすすめ5選
- 貝印 関孫六 匠創 パン切り 210mm AB5167
- 下村工業 ヴェルダン ブラック パンスライサー OVB-107
- 関の包丁 彩-SAI- パン切り包丁 190mm
- ナガオ 燕三条 パン切り包丁 235mm
- ヘンケルス ロストフライ パンナイフ 200mm 10022-820
貝印 関孫六 匠創 パン切り 210mm AB5167
関孫六のオールステンレス製パン切り包丁です。
刃渡りは約21cm。刃とハンドルにつなぎ目がなく、すっきり洗えるのが魅力です。モリブデンバナジウムステンレス刃物鋼を使い、食洗機にも対応しています。
木柄とは違う、凛としたステンレスの佇まい。切れ味だけでなく、手入れのしやすさまで重視するなら有力な一本です。日本製です。
下村工業 ヴェルダン ブラック パンスライサー OVB-107
燕三条らしい機能美を感じる、マットブラックのパン切り包丁です。
刃渡りは225mmで、モリブデン・バナジウムを含むステンレス刃物鋼を採用。刃からハンドルまで一体型で、食洗機にも対応しています。
食パンからフランスパンまで幅広く使いやすく、料理誌LDKの比較でも高く評価されたモデル。黒い刀身は、キッチンに置くだけでも少し空気を引き締めてくれます。
関の包丁 彩-SAI- パン切り包丁 190mm
岐阜県関市の刃物らしい、すっきりとしたオールステンレス製のパン切り包丁です。
刃渡りは190mmとややコンパクト。波刃がパンの表面をとらえ、食パンやバゲット、サンドイッチなどを切る普段使いに向いています。ハンドルまでステンレスでまとめられた、清潔感のあるデザインも魅力です。
ナガオ 燕三条 パン切り包丁 235mm
燕三条で作られる、ナガオの日本製パンスライサーです。
刃渡り235mmの波型ギザ刃に、モリブデンバナジウムステンレス鋼を採用。製造は燕市の片岡製作所が手がけています。重量は約97gと、長さのわりに軽快です。
天然木のハンドルと鏡面仕上げの刀身も美しく、どこか昔ながらのパン屋を思わせる姿。燕三条製と価格のバランスを重視したいときに選びやすい一本です。
ヘンケルス ロストフライ パンナイフ 200mm 10022-820
ドイツ発祥のヘンケルスブランドながら、岐阜県関市で作られている日本製のパンナイフです。
刃渡り200mmと大きすぎず、食パンやロールパン、ケーキなど日常使いしやすいサイズ。ステンレス製の波刃と握りやすいハンドルを組み合わせた、長く親しまれているロストフライシリーズの一本です。
長大なブレッドナイフより取り回しのよさを優先したい場合にも候補になります。
日本製のパン切り包丁を選ぶポイント
食パンを切るなら刃渡り20〜24cm前後が使いやすい
一斤の食パンやホームベーカリーで焼いたパンを切るなら、刃渡り20〜24cm前後が使いやすいサイズです。
刃が短すぎると何度も往復させる必要があり、柔らかなパンをつぶしやすくなります。大きな食パンやバゲットをよく切るなら、23cm前後の長めを選ぶとスムーズです。
柔らかい食パンには細かな波刃
パン切り包丁の多くにはギザギザした波刃が使われています。
細かな波刃は、柔らかな食パンやスポンジケーキを繊細に切るのが得意。大きめの波刃は、バゲットなど硬い表面へ食い込みやすい特徴があります。
食パンからフランスパンまで幅広く切るなら、両方を意識して設計されたモデルが便利です。
手入れのしやすさならオールステンレス
毎日の朝食で使うなら、手入れのしやすさも大切です。
関孫六 匠創やヴェルダン ブラックのような一体型ステンレスハンドルは、刃と柄の境目に汚れが入りにくいのがメリット。
一方、藤次郎やナガオのような木柄には、金属だけでは出せない温かな表情があります。
道具としての合理性を取るか、手にしたときの風合いを取るか。パン切り包丁は、そんな小さな好みが表れやすい道具でもあります。
最後に
日本製のパン切り包丁を選ぶなら、刃物のまち・関や、金属加工のまち・燕三条は外せません。
清潔さと扱いやすさなら「関孫六 匠創」、切れ味とデザインのバランスなら「ヴェルダン ブラック」、燕三条らしい本格感なら「ナガオ」が魅力的です。
朝の食パンに刃を入れる。その何気ない一瞬も、よい刃物なら驚くほど静かで美しくなります。
お気に入りのパンを、つぶさず、散らかさず、きれいな一枚に。
日本の刃物づくりを感じられる一本を、毎日のパン時間に迎えてみてください。